自分の助言集をつくる
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がんと診断されると、それがたとえ早期であっても、これまであまり意識することのなかった死が脳裏をよぎったり、未来が突然ふさがれたような感覚に陥ったり、様々な思いが渦巻くことがあります。がんは自覚症状がないときに診断されることも多く、“今までと何も変わらない自分がここにいるのに”と、からだのなかで起こっていることが信じられないときもあります。また、再発や転移を経験すると、より強く将来(未来、今後)の不確定さを感じることがあるかもしれません。
手術を安全に行うため、事前に、心臓や肺、肝臓、腎臓などの機能を検査します。一般に、高齢になれば、諸機能の低下がみられ、身体の予備力が十分でなくなりますが、個人差がかなりあります。90歳を超えても手術を受ける方がいらっしゃるのは、全身状態に問題がないと判断されたからです。
手術の内容も、数時間から半日以上かかるものまで幅広くあり、身体に与える負担の大きさが違ってきます。
医師は、治療(手術)の効果と体に与える負担のどちらが大きいかを考えて、治療を提案します。
患者さん自身とご家族の同意のうえで治療を決定することは、言うまでもなく大切ですから、治療の長所と短所に関する説明を納得がいくまで受けることをお勧めします。
気になっていることや心配、疑問があれば、医師や看護師、病院の相談室に相談して下さい。不安が強く、とてもつらい時、自分の気持ちを受けとめてくれる人、家族や何でも話せる友人に、不安に思っていることや揺れ動く思いを聴いてもらうことも、気持ちを楽にします。一人で、つらさを抱え込まないで、周囲の人に話してみましょう。
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なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、下記「がん相談支援センター」をご利用ください。