自分の助言集をつくる
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気持ちを前向きに変えることが、もし、自然にできるのであれば、生活に張りあいや生きがいをもたらしてくれるかもしれません。
けれども、もし、“前向きな性格にならなければいけない”という思いがあなたを苦しめるようであれば、それはあなたにとって、新しいこころの負担になってしまいます。
もしあなたが、“病気になったのは自分の性格のせいかもしれない”と思い悩まれているのであれば、そういうことはないので、どうか安心してください。
『どのような性格の方ががんになりやすいか』、『がんになってからどんな風に気持ちを切り替えたら再発を防いだり長生きできたりするか』、ということは、実はまだはっきりとは証明されていないのです。
前向きであることにこだわる必要はありません。問題をきちんと見つめ、正面から立ち向かっていくことだけが『強さ』であるとは限りません。
あなたは、これまで生きてきた中で、人生を左右するような難局にさしかかった時に、どんな風に対処してきたでしょうか。
目をかたくつぶりながら全力で駆けぬけたり、嵐のような時間が過ぎ去るのをじっと待ったりすることで難局をくぐり抜けてきたのであれば、それもまた、あなたが自分の中に育ててきた『強さ』です。
『病気のことをいつもくよくよと思い悩んでしまう』あなたには、ねばり強くものごとを考え、受け止めるための筋道を見つけようとする『強さ』があるかもしれません。
『うっかりすると病気のことを忘れようとしてしまう』あなたには、体や心がつらい時でも、楽しいことや幸せなことを自然に探せる『強さ』があるかもしれません。
あなた自身の性格や人生経験にあった、あなたらしい向き合い方を大切にしてみてください。
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