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病院での時間を共有する同室の患者さんの存在は、入院治療を受ける際のこころの励みになることがあります。
同室の患者さんとは診療科が同じことも多く、同じ悩みやつらさを分かち合ったり、参考になる体験談を聞いたりできる場合もあります。
その分、その方が亡くなられた時には、“分かりあえる仲間を失った”と一人ぼっちになってしまったように感じることがあります。また、自分自身のことを重ねて、“私の病気も悪くなるのではないか”と不安になることもあると思います。
大切なことは、あなたの体や病気は、ほかの人の体や病気とは、多かれ少なかれ違いがある、ということです。仮に、病名や受けている治療が同じであったとしても、経過がまったく同じようになるとは限りません。
ですが、そんな風に割り切るのは、たとえ頭の中ではできたとしても、気持ちの部分では簡単ではないと思います。親しくしていた人を亡くして孤独を感じたり、恐くなったりするのは、心の自然な反応です。
孤独感や病気に対する恐怖は、時間が経てば少しずつ軽くなるかもしれません。ただ、もしそういった感情が頭から離れず、何週間も続くようであれば、療養生活にも影響が出てくると思います。そんな時には、一度、こころの専門家(精神腫瘍科医、心療内科医、精神科医、臨床心理士、心理療法士、リエゾンナースなど)と話してみることも大切です。
こころの専門家をいきなり訪ねるのはちょっと敷居が高いと感じたり、どこに行けば会えるか分からなかったりする時には、まずは、担当医や、おかかりの医療機関(病院など)の相談室やがん診療連携拠点病院の相談支援センターにいる相談員に相談してみるとよいでしょう。
体が大変なときには担当医や看護師に支えてもらいます。同じように、こころがつらいときにも、専門家の手助けを少し借りることで、どうしていけばよいのか、自分なりの答えがみつけられることがあります。
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