自分の助言集をつくる
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とてもつらく、苦しい経験をされたのだと思います。
さまざまな状況の患者さんからは、「家族の力を感じた」「人と比べるのではなく、自分の気持ちを大切にしたい」「小さな変化を感じ取れるように心がける」「当たり前や普通のことが幸せ」「いろいろな人に感謝を伝えたい」など、つらい経験をしたからこそ、より一層実感したという声を聞きます。これらは、つらい体験から、得るものも必ずあるということをあらわしていると思います。
あなたは、つらい体験を乗り越える力とともに、つらいだけでなく、得るものを見いだす力も備えていると思います。
不安定なこころの状態が続く時には、一度こころの専門家に相談してみるという方法があります。
こころが不安定で、他には何も考えられなくなった、何事にも集中できない、誰とも話したくない、夜眠れない、食欲がない、などそういった症状が続くような時は担当医やこころの専門家(精神腫瘍科医、心療内科医、精神科医、臨床心理士、心理療法士、リエゾンナースなど)に相談してみてください。気持ちを落ち着けるお薬を飲んだ方がいい場合もあります。
こころの専門家というと、“自分がおかしくなったのではないか”と思い抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、このようにこころが不安定な状態になることは、がんにかかった多くの方が経験することです。
がんと向き合う時、からだの方は担当医がサポートしてくれますが、こころの方は周囲の人とともにサポートしてくれる専門家に少し頼ってみることで、どうしていけばよいのか、自分なりの答えがみつけられることがあります。
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