自分の助言集をつくる
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『生検』とは、患部の一部を、針を刺して吸引したり、メスなどを使って切り取って、顕微鏡などで調べる検査のことです。生検と同じような意味で、『病理』という言葉が使われることもあります。この検査による診断を病理診断と呼び、細胞をとって診断する細胞診、組織をとって診断する組織診があります。また、手術中の迅速診断、手術で摘出された臓器・組織の診断も病理診断に含まれます。
手術で摘出された臓器・組織は、顕微鏡で病変の性質や広がりなどが調べられ、担当医に病理結果として報告されます。担当医はこの結果をもとに最終的な診断を行い、今後の治療方針の検討を行ないます。
診断やこれからの治療に関して、不安を覚えるのは当然かもしれません。気分が落ち込んでいるときには、さらに悲観的なほうに物事を考えたり、過去のつらい体験を思い出したりするものです。
結果を聞くときは、できるだけご家族や親しい方に同席してもらって、一緒に話を聞くようにしましょう。一緒に話を聞いてくれる人がいるのは心強いですし、後で説明の内容を確認しあうことで、理解が深まります。
また、検査の結果は、単なるデータとしていきなりつきつけられるのではなく、あなたのことをよく知っている、生身の医師の口から伝えられるはずです。たとえ厳しい結果であっても、医師はあなたの受容力を推し量りながら、伝え方を工夫してくれるでしょう。また、どうすることがあなたにとって最善の治療方針なのか、一緒に考えてくれるはずです。
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