悩み

不安のため睡眠もままならず、精神的に不安定な状態になった。
6 件の体験者の声があります。

助言

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【がんと診断されたときの衝撃】

がんと診断されることは、衝撃的な出来事です。
今回の悩みの調査のなかにも何人も書かれていた「その瞬間頭が真っ白になってしまって、その後先生が何を話したのか全然覚えていない、どうやって自宅に帰ったのかもわからない。」、「呆然として何が何だかわからない。」などの言葉が、その衝撃の大きさをあらわしていると思います。混乱のなかで、気持ちが落ち込んだ状態が続き、部屋に引きこもってしまったり、誰とも話したくなくなることもあります。ご家族や親しい人々の何とか支えたいという思いからかけた言葉も、時には白々しく感じ、誰にも自分のつらさはわからないのに、簡単なことを言うな!と怒りの気持ちがわくこともあります。同時に、漠然とどうなるのかわからない未来への不安が次々と頭をめぐります。
こういうときは、こころがとても過敏になっていますから、周囲の何気ない言葉や振る舞い、視線などに対して、悪い方へと考えがちで、自分だけが孤立してしまったような感覚にもなります。
こころの動揺や不安定さは、がんを告げられたとき、余命を告げられたとき、誰にでもあることです。ご家族や周囲の方々も、患者さんのこういったこころの状態を理解することが大切です。


 
【つらい気持ちを抱え込まない】

不安が強く、とてもつらいとき、自分の気持ちを受けとめてくれる人、家族や何でも話せる友人に、不安に思っていることや揺れる思いを聴いてもらうことも気持ちを楽にします。一人でつらさを抱え込まないで、周囲の人に話してみましょう。泣いてしまってもかまいません。
また、口にしなくても、ふっと自分を心配し気遣う周囲の人々の思いが感じられたとき、一人ではない、と感じて温かい気持ちになれます。そんな時間が、ほんの少しでも気持ちを楽にしてくれると思います。


 
【その後のこころの動き】

こころが落ち着いてくるまでの期間は人によって異なりますが、2~3週間くらいすると、少しずつ具体的なことを考えたり、気持ちが落ち着いてきます。これは、こころがすっかり落ち着きを取り戻したということではなく、まだ不安定ではありますが、その中でも少しずつ変化が出てくるということです。
この時期になると、周囲の人々の自分へのいたわりや、自分を必要としてくれる気持ちが少しずつ素直にこころの中にも入ってきます。


 
【こころが不安定な状態が続くときは心の専門家もサポートしてくれる】

不安定なこころの状態が続くときには、一度こころの専門家に相談してみるという方法があります。
こころが不安定で、他には何も考えられなくなった、何事にも集中できない、誰とも話したくない、あるいは毎日夜眠れない、食欲がない、そういった症状が続くようなときは、担当医やこころの専門家(精神腫瘍科医、心療内科医、精神科医、臨床心理士、心理療法士、リエゾンナースなど)に相談してみてください。気持ちを落ち着けるお薬を飲んだ方がいい場合もあります。

こころの専門家というと、抵抗を感じる方もいらっしゃると思いますが、これは、がんという病気にかかったことでのこころの悲鳴だと思います。がんという病気は、それほど大きな衝撃で、激しくこころを不安定にさせたりするものだということになります。こころの問題はがんにかかった多くの方が経験することです。
がんと向き合うとき、からだのほうは、担当医がサポートしてくれますが、こころの方は周囲の人とともに、サポートしてくれる専門家に少し頼ってみることで、どうしていけばよいか、自分なりの答えがみつけられることがあります。


 
【家族や周囲の方の対応】

ご家族や身近な方は、患者さんのこころが不安定な状態になっていることを、よく理解することが大切です。
患者さんが、ご家族の言葉やふるまいに過剰とも思える反応があっても、それは患者さんが心を許せるご家族だから自然に出ていることです。
また、大きな衝撃を何とか乗り越えようと、患者さんのこころの中では本当に大変な努力が行われているのです。
このような時期には、特に「頑張れ」や「しっかりしろ」という励ましや、「考えるな」という言葉は禁句です。
患者さんは一生懸命頑張っているし、しっかりしたいと誰よりも願っているからです。この時期には、「見守る」ということが大切です。


 
【治療に関して不安があれば、納得・理解のために行動する】

治療法や治療に伴うつらさなどへの不安や悩みがある場合、その根底には治療への理解が不十分であったり、未知の事柄への漠然とした不安があったりします。
そこで、納得いくまで担当医にわからない点を確認したり、がんや治療法について書かれた本を読んだり、インターネットで調べたりしてみましょう。治療法については、期待できる効果、副作用、起こりうる合併症、他の治療法と比べたときの利点や欠点などをまずよく理解することが大切です。


 
参考になるホームページ
(1)Minds(マインズ)ガイドラインライブラリ:診療ガイドライン
http://minds.jcqhc.or.jp/n/top.php
公益財団法人 日本医療機能評価機構が運営する医療情報サービスで、さまざまな診療ガイドラインが掲載されています。
一般向け情報と医療提供者向け情報に分かれていて、一般向け情報のほうが絵など入っていてわかりやすい内容です。疾患グループや対象器官系などで検索できます。
(2)国立がん研究センター がん情報サービス:それぞれのがんの解説
http://ganjoho.jp/public/cancer/index.html
国立がん研究センター『がん情報サービス』の『それぞれのがんの解説』で、がんの部位別に、基礎知識、診療の流れ、検査・診断、治療、生活と療養、転移・再発などの情報があります。
(3)国立がん研究センター がん情報サービス:診断・治療
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/index.html
がん情報サービスの『診断・治療』には、がんの基礎知識、がんの診断や各種治療方法など総論の情報があります。放射線療法、薬物療法、造血幹細胞移植、免疫療法に関する情報の他、健康食品など代替療法等の情報もあります。また、『治療を受けるときに注意したいこと』、『くすりの使い方と注意点』、『リハビリテーション』、『臨床試験について』などの情報もあります。
(4)がん情報サイト
http://cancerinfo.tri-kobe.org/
がん情報サイトには、『PDQ日本語版 がん情報要約』、『がん用語辞書(PDQ』などの情報があります。
『PDQ日本語版 がん情報要』は、治療(成人、小児)、支持療法と緩和ケア、スクリーニング(診断と発見)、予防、遺伝学的情報、補完代替医療の情報があり、それぞれ『患者様向け』と『医療専門家向け』の2つのボタンがあり、より詳しい情報は『医療専門家向け』から得られます。

 

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