悩み

健康には自信があったので、まさかがんになるなんてと疑った。
8 件の体験者の声があります。

助言

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【がんと診断されたとき】

がんと診断されることは、衝撃的な出来事です。
しかも、がんの場合は何の自覚症状もないことも多く、信じがたいという感情がおこっても、不思議ではありません。今回の悩みの調査のなかにも「健康にいつも気をつけていたのに、どうして。」、「呆然として何が何だかわからない。」、「この診断は間違いなのではないかと思った。」「信じられなかった。」などの言葉が、その衝撃の大きさをあらわしていると思います。頭では理解しようとしているのに、こころがついていかず、医師の言葉も、家に帰るとまったく覚えていなかったということもあります。
また、時には、信じられないという思いが、周囲への不信や怒りとして現れることもあります。たとえば、がん告知をした医師に対して“自分はこんなに健康なのに、がんであるはずがない。きっとあの先生が間違ったんだ。”と思ったり、家族など周囲の何気ない言葉や振る舞い、視線などに対して、怒りを感じたり、悪い方へと考えがちで、自分だけが孤立してしまったような感覚にもなります。
こころの動揺や不安定さは、がんを告げられたとき、誰にでもあることです。ご家族や周囲の方々も、患者さんのこういったこころの状態を理解することが大切です。


 
【身近な人と話してみる】

気持ちが落ち着かないとき、自分の気持ちを受けとめてくれる人、家族や何でも話せる友人に、不安に思っていることや揺れ動く思いを話してみましょう。人と話すことで気持ちが落ち着き、いろいろと考えるきっかけになることもあります。


 
【家族や身近な方が対応で注意すること】

ご家族や身近な方は、患者さんのこころが不安定な状態になっていることを、よく理解することが大切です。
患者さんが、ご家族の言葉やふるまいに過剰とも思える反応があっても、それは患者さんが心を許せるご家族だから自然に出ていることです。
もし、ご家族は医師の説明を理解し納得できたのに、患者さんが医師の言葉を疑ったり医師やご家族を非難するような言葉を言ったり、一緒に聞いていたのに「そんなことは聞いていない。」と言ったとしても、まず患者さんの話をよく聞きましょう。
実は、患者さん自身気づかないうちに、あまりにも衝撃が強すぎて、こころが現実を受け入れがたく、患者さんのこころが自分(患者さん自身)を守ろうとして、その事実を防衛しシャットアウトしていることもあるからです。
こういうときは、無理に理解させようとしたり、何度説明しても結果は同じということもあります。そうしているあいだ、実は大きな衝撃を何とか乗り越えようとして、患者さんのこころの中では大変な努力が行われているのです。
このような時期には、患者さんが話をするときは患者さんの話をよく聞いて、あとは少し時間をかけて見守ることが大切です。


 
【焦らない】

がん告知を受け入れられなかったり、医師の診断に疑いや不信があったり、気持ちが動揺して落ち着かなかったり、訳もなく怒りがこみあげてきたり・・・そういうときは、すぐに何かをしようとしたり、焦る必要はありません。人と話したくなければ話さなくてもよいですし、一日中布団に入っていたければそれでもかまいません。泣いてもいいですし、怒ってもかまいません。これは、こころが、あなた自身を支えていくための準備期間です。
そして、翌日、あるいは数日おいて、ふっと、「なぜ○○なんだろう。」とか、「○○って何だろう。」とか、疑問が浮かんだり、ご家族の言葉がすうっと耳に入ってきたり、ご家族の優しさがあたたかいと感じたり・・・となったときに、ご家族や周囲の人と話をし、相談してみましょう。
医師の説明がわからなかったり、納得がいかないのであれば、もう一度面談を申し込んで、ご家族と一緒に説明をきいてみましょう。


 
【こころが不安定な状態が続くときは心の専門家もサポートしてくれる】

不安定なこころの状態が続くときには、一度こころの専門家に相談してみるという方法があります。
こころが不安定で、他には何も考えられなくなった、何事にも集中できない、誰とも話したくない、あるいは毎日夜眠れない、食欲がない、そういった症状が続くようなときは、担当医やこころの専門家(精神腫瘍科医、心療内科医、精神科医、臨床心理士、心理療法士、リエゾンナースなど)に相談してみてください。気持ちを落ち着けるお薬を飲んだ方がいい場合もあります。

こころの専門家というと、抵抗を感じる方もいらっしゃると思いますが、これは、がんという病気にかかったことでのこころの悲鳴だと思います。がんという病気は、それほど大きな衝撃で、激しくこころを不安定にさせたりするものだということになります。こころの問題はがんにかかった多くの方が経験することです。
がんと向き合うとき、からだのほうは、担当医がサポートしてくれますが、こころの方は周囲の人とともに、サポートしてくれる専門家に少し頼ってみることで、どうしていけばよいか、自分なりの答えがみつけられることがあります。


 

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