自分の助言集をつくる
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がんと診断された時は、ショックや動揺と共に様々な思いが頭をよぎります。病気、今後の自分・家族・仕事・生活など、いろいろなことが心配になり、不安になり、その一方で何からどう手をつけたらよいのか、どう解決したらよいのか、わからないことがあります。
特に、自分の愛する家族への思いは、とてもつらいものがあるのだと思います。しかし、家族というのは、誰か一人がすべてを支え、すべてを補うわけではありません。家族というのは、お互いが助け合って生活しています。普段は、経済的な面を支える一家の主である人が中心のようにみえますが、家族内のことや近隣との関係を調整し、家事を行う人とそれぞれ大事な役割をもっています。小さなお子さんでさえ、元気をわけてくれるなどの役割があると思います。
ご家族の中で、お互いがいろいろな場面でぶつかり合ったり助け合ったり、支えあったりするものです。問題を一人で抱え込まず、今解決すべき問題はどれか、まずは何をすべきかを考え、家族とよく話し合い決めていくことが大事だと思います。
病院では、医療相談室など相談専用の窓口を設置し、医療ソーシャルワーカー(以下ソーシャルワーカー)と呼ばれる専門職が常駐しているところがありますので、困ったことがあったら一度相談してみましょう。
各都道府県のがん診療連携拠点病院(厚生労働省が指定)の相談支援センターを利用してもよいでしょう。相談支援センターでは、その医療機関にかかっている患者さんやご家族以外の方の相談も受けています。
ソーシャルワーカーなど相談員が対応する内容は、医療費の支払いなどの経済的な問題、介護保険、障害者手帳などの福祉制度に関することに限りません。病気に関する心配事がある、どう決断してよいのか迷っている、生活の工夫を知りたい、といったときにも、相談員が一緒に考え、助言をくれたり、制度や人の紹介をしてくれたりします。相談内容が外にもれてしまうことはありませんので、気軽にご相談下さい。
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