自分の助言集をつくる
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同じ病気の先輩患者さんから、病気の経過と受けた治療、そのときの思い、対処法などを聞くことは、とても勉強になります。実際の様子がイメージしやすく、そのとき自分なら・・・と考えるきっかけになります。記事の内容によって、気持ちが落ち込むことがあるかもしれませんが、患者さんの身体は一人ひとり違うので、同じ経過をたどるとは限りません。最近は、患者さんの体験記事も増え、積極的に活動されている方の記事を目にすることも多くなりました。
7,885人のがん体験者の方が参加された悩みの調査では、ご自分なりに対処したことを書かれていた方がずいぶんいらっしゃいました。「一日一日を大切に生きる」、「くよくよしない」、「今生きていることを感謝している」などでした。気持ちがマイナスになってしまったときは、今自分が生きて、家族や他の人々をふれあって、語り合って、喜びを感じる瞬間が実際に存在しているということを感じていただきたいと思います。この瞬間の積み重ねが、希望やこころの力になるのだと思います。
がんと向き合うときに、大事なことは希望をもつことだと思います。ただし、この希望は嘘の希望だと、いろいろな場面でほころびが出てきます。
希望は、人によって異なります。他の人からみれば些細にみえることが、患者さんには大事な希望につながります。がんにかかったことで、改めてご家族の愛を感じることが希望につながるかもしれませんし、人の温かさを感じることもあります。新しい同病の友人と出会えることもあります。また、今まではもっていなかった趣味やしたいことがみつかることもあります。自分らしく生きることが希望につながる人もいます。
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