悩み

以前のように仕事や日常生活を送ることができるかどうか不安だった。
7 件の体験者の声があります。

助言

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【手術や薬物療法などの治療によって体に起きる変化】

治療後退院に際しては、生活面で気をつけておくべきことや、体の動かし方に関する注意点を、担当医や看護師にもう一度よく聞いて、確認しておきましょう。
 
病状や受ける治療の内容によっては、体力が落ちたり、体の機能が低下したりすることがあります。
あなた自身の場合に、具体的にどういったことが予想されるか、ということについては、担当医によく話を聞いてみることが大切です。
たとえば、

○ 具体的な問題として、どういったことが起こると予想されるのか。
○ 生活する上で、どのようなことを心掛ければよいのか。
○ 低下した体力や体の機能が回復するのに、目安として、どの程度の時間がかかるのか。
など、あなたの気になることがらについて、担当医によく確認しておきましょう。


 
【できる自分を見つけましょう】

一般に、手術や薬物療法などの治療によっていったん低下した体力や体の機能は、時間が経つにつれて徐々に回復していきます。
ただ、人の体には個性があり、必ずしも担当医の予想通りに体力が回復するとは限りません。
そんなときには、焦りは禁物です。
このようなときは、つい過去の自分と比較して、“以前はこんなにすぐ疲れなかったのに”、“今まであんなに簡単だった○○ができない”等考え出し気持ちが沈んでしまい、“あれもできない”、“これもできない”といつのまにか『できない自分』ばかり数えてしまいがちになります。
けれども、手術を受けた直後、薬物療法でとてもつらかった時期、一つひとつ目の前にある課題を乗り越えてきた自分がいるはずです。


 
【できることから順番に積み重ねて自信をつける】

まず具体的で小さな目標をたててみましょう。このとき大切なのは、大きな先の目標ではなく、一つひとつ積み重ねていく具体的な目標を書き出してみることです。
たとえば、
○夜は7時間の睡眠をとる
○1日15分の散歩(ウォーキング)を毎日行う
○ストレッチ体操を毎日行う
○朝食をきちんと食べる
というような事柄です。
いっぺんにすべてを行おうとせずに、まず1つの目標をたてて、無理をしない範囲で、少しずつ体やこころを慣らしていくことが大切です。そして、自信がついてきたら、次の具体的な目標をたててみましょう。


 
【焦らずに自分のペースで】

計画通りのペースですすまない時にも、焦る必要はありません。
焦りがつのったり、気持ちがゆれたりした時には、ちょっと一休みしてみましょう。
そして、もう一度、手術を受けた直後、薬物療法でとてもつらかった時期、治療が終わった頃の自分を思い出してみましょう。そこには、一つひとつ目の前にある課題を乗り越えてきた自分がいるはずです。その頃から少しずつ積み重ねてきた回復は、あなた自身の力です。
病気の治療直後には、できるはずがない、と諦めていたことのうちのいくつかは、今はもう、できるようになっているのではないでしょうか。自信を持ってください。
そして、思い描いていた『普通の生活』とは少しちがうかもしれませんが、新しい『自分らしい生活』のイメージも、少しずつ見えてきたのではないでしょうか。
時間が経つことで、あなたの体力は少しずつ回復します。それと同時に、あなたのこころもまた、新しい状況を受け止めるための力をつけていくはずです。
時間はあなたの味方です。自分のペースで、一日一日を積み重ねていきましょう。


 
【仕事復帰】

仕事に復帰する際には、大前提として、『自分の体のことは、自分で責任をもって守り、いたわる』という気構えを持っておくことが大切です。その上で、必要に応じて、周囲の理解や協力も求めて行きましょう。
また、仕事内容にもよりますが、仕事復帰直後から手術前と同じようなペースで仕事をしようとするのは考えものです。できることなら、職場の仲間や上司と相談して、仕事の量を減らしたり、軽い仕事から始めさせてもらったりしましょう。
大切なことは、無理をしないでいい範囲で、少しずつ、からだとこころの両方を慣らしていくことです。
時間が経つことで、あなたの体力は少しずつ回復します。それと同時に、あなたのこころもまた、新しい状況を受け止めるための力をつけていくはずです。

がんの治療が終わって、休んでいた会社に復職することを例にとってみます。復職するまでに、準備できることがいくつかあります。
たとえば、通勤時の移動には意外なほど体力を使うものです。まず、仕事用の服に着替え、いつもの出勤の時間帯にこれまで(あるいはこれから)用いる予定の交通手段で(たとえば、ラッシュアワーの電車に乗らなければいけない場合もあります)会社の近くまで行ってみて、そのまま帰宅する、という練習をしてみてはどうでしょうか。
また、最初は半日程度、それも休みながらでよいと思いますが、机に向かって本を読んだり、文書を書いたり、パソコンで作業をしてみたりしましょう。自宅でやってみて問題ないようであれば、喫茶店や図書館に場所を移して、人が周りにいる中で作業をすることにからだを慣らしていきます。
もう一つ、とても大切なことは、職場の上司や同僚に病気についてどう話すか考えて、心構えをし、準備しておくことです。家族に相手役になってもらって、話す練習してみると自信がつくと思います。
ここに挙げたもののほかにも、あなたの仕事の内容によって、必要な準備は違ってくるでしょう。
やるべき準備が見えてきたら、あなたがやりやすいと思うことから順番に並べてみて、これからのことを計画してみましょう。
復職してからも、いきなり以前のペースで仕事に打ち込むのではなく、上司や同僚と相談しながら、仕事の量や内容を調整することも大切です。


 

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