自分の助言集をつくる
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治療方針というのは、病気を特定し、病気の状況・からだ全体の状態を見極めて、決めていきます。ですから、治療を始める前に、担当医はいろいろな角度から慎重に検査を行って診断をし、その患者さんにとって最善の治療は何かを検討します。
ただ、確かに、術前の検査では見えなかったリンパ節転移や他の転移などが、手術時肉眼で確認することで、明らかになることもあります。また、手術が終わると、手術で切り取った部分の組織について十分に検査を行います(病理組織検査)。特に切り取った組織の端の部分(断端部)にがん細胞がないかもみていきます。ですから、最終的な結果は、手術後の病理組織の結果待ちということになります。
手術後の結果が出るまでは、不安な気持ちはなくなりにくいかもしれませんが、そういうときには、一つ一つ自分が乗り越えてきたこと、(つらい検査も大切な検査だからとがんばった)、(合併症予防のための呼吸訓練もしっかり行った)、等を思い出してみましょう。これらは、あなたががんと診断された後に、自分の力で乗り越えてきたはずです。またできるだけ気分転換したり、何かに気持ちを集中させてみましょう。
最終結果が良い結果にしても、予想より悪い結果にしても、その時点にならないと、具体的なことは見えてこないものです。今できること、行わなければいけないことをまず1つ1つ行っていきましょう。
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