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治療が終わったら、外来で定期的な経過観察を行います。問診、触診、血液検査、腫瘍マーカー、画像検査などを必要に応じて組み合わせて行います。
治療後しばらくすると外来の受診は、3~6か月に1回と間隔が空いてきます。ただし検査内容やこれまでの経過により、受診の間隔は異なります。
定期検診の期間について、一般には5年、比較的ゆっくり進行することが多い乳がんは、術後10年と言われています。
患者さんの中には、長い経過観察の間に、再発、転移が発見されることがあります。状況に応じて、必要な検査を行い、適切な治療を検討します。
入院して手術を受けたときの『手術の予定表』は、縦軸に日数、横軸には処置などの項目別に一般的な手術経過をあらわし、『クリニカルパス(クリティカルパス)』という名前で呼ばれています。
治療後の経過観察に関しては、手術した病院とお住まいのかかりつけの診療所が、連携しながら行えるよう『地域連携クリニカルパス(クリティカルパス)』が導入されているところもあり、これらの関係機関では、年間の診察や検査項目を大まかに定めています。
一例として、ステージⅠA・IBの胃がんの場合、退院後1年までは3ヶ月ごとに採血、1年目は、問診・診察、採血、上部消化管内視鏡検査、腹部CT/腹部超音波検査、胸部X線検査/胸部CT検査、というように予定が示されています。
ただ、このクリティカルパスを全ての患者さんに適用できるわけではありません。手術のクリニカルパスは主として術式ごとに作成されますが、治療後の経過観察は、それ以上に何通りもあります。病気の状況などによって異なってきますので、あなたの場合の診察、検査の予定については、担当医にご確認いただくのが最もよいと思います。
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