自分の助言集をつくる
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治療前は、これからの治療への期待とともに、治療の効果や副作用などへの不安があると思います。こういった不安や悩みがある場合、その根底には治療への理解が不十分であったり、未知の事柄への漠然とした不安があったりします。
治療を行う前には、患者さんが治療に耐えられるか、治療に影響する病気はないかなど、多方面から検討します。そして、治療による合併症をできるだけ予防し、もし起こった場合にも早めに適切な対応を行っていきます。
手術はどういうものなのか、予想される治療効果、合併症や後遺症などの可能性、術後の経過などの説明をきちんと受け、理解することで全体のイメージをつかみ、不安を軽くすることができると思います。最近は、昔に比べて、手術後の合併症の発生もわずかで、手術は大変安全になりました。ご自身の治療について、わからない点は、納得いくまで担当医に確認して下さい。
手術の麻酔からさめたときには、体にチューブ(管)類がついていて、体の自由がきかず、重だるく感じると思います。手術部位の安静は守る必要がありますが、手術の合併症の予防や体力の回復のために、術後早期からの活動が重要になります。
手術直後は、麻酔の影響や創(きず)の痛みによって、呼吸が浅くなりがちですが、深呼吸をすることで呼吸や循環の働きを活発にします。痛みがある場合は、遠慮せずに看護師を呼んでください。歩行までの期間に、ベッド上で、体の向きを変えたり、四肢を動かしたりすることで、筋力の低下を防ぐことができます。具体的な方法については、手術の部位や程度によって異なります。術前にも、担当医や看護師から説明や訓練がありますが、術後その時々に確認しながら行なって下さい。
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