悩み

抗がん剤の薬を受けていたのに2回も再発しており、痛みと再発に悩んでいる。
1 件の体験者の声があります。

助言

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【術後化学療法について】

目に見えるがんが手術ですべて取れた場合でも、再発の可能性を下げるために、抗がん剤治療を行うことがあります。術後化学療法と呼ばれるこのような治療は、体の中に広がっているかもしれない、目に見えないほど小さながん細胞をつぶすことを目的として行われます。
ただ、現状では、術後化学療法は、がんが再発する可能性を下げることはできますが、完全に無くすことができるわけではありません。
その一方で、抗がん剤を使う術後化学療法では、脱毛や吐き気など、つらい副作用が出ることも少なくありません。
あなたは“再発を防ぎたい”という一心で、副作用に耐え抜いてきたのかもしれません。
もしそうであれば、再発を経験された時のショックは、どれほどつらいものであったか、お察しいたします。


 
【がんの再発で、自分や他の人を責める必要はない】

がんが再発したことは、本当につらい事実です。ただ、それは誰のせいでもありません。
あなたは治療の各段階で、その時々の体やこころの状態、時間、お金など、いろいろな条件の範囲内で、あなたができる最善の選択をしてきたはずです。
大切なのは、今のことであり、これからのことです。
自分の病気に何ができるか、その内容や目標を、担当医とよく話し合ってください。


 
【自分で変えられること、変えられないことを整理する】

がんの再発については、抗がん剤を使うことで危険性を下げたり、定期的に医師の診断を受けることで早く見つけ、治療を始めたりすることができます。
しかし、がんの再発そのものを完全に防ぐことができる薬や食べ物、生活習慣、気持の持ち方などは、現在まだ見つかっていません。
この事実は、多くの患者さんに不安をもたらします。
その一方で、不安とどこかで折り合いをつけて、自分らしい生き方を探し出すことができた患者さんもたくさんいます。
ひとつ、ヒントになるかもしれないのは、病気に関して、『自分で変えられること』と、『自分では変えられないこと』をノートに書き出して、整理してみることです。
整理ができたら、『自分で変えられること』に打ち込んでみましょう。『自分では変えられないこと』を思い悩むことに使っていたエネルギーも、できるだけそちらに回してみてください。
もし、気持ちの落ち込みから抜け出せない時には、精神科医、心療内科医、心理療法士などの心の専門家や、おかかりの医療機関(病院など)の相談室やがん診療連携拠点病院の相談支援センターにいる相談員に相談してみることをお勧めします。


 
参考になるホームページ
国立がん研究センター がん情報サービス:がん相談支援センターを探す
http://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/fTopSoudan?OpenForm
がん診療連携拠点病院に設置されているがん相談支援センターを病院名や地図などから探すことができます。概要リストで、各医療機関での相談支援センターの名称、相談・問い合わせ先の電話番号、対応時間などを確認できます。また、施設ごとの相談支援センター名を押すと、電話番号や受付時間、相談方法、相談員の職種、就労支援の状況、ピアサポートなどさらに詳しい情報を確認することができます。

 
【がんの痛みをやわらげることは可能です】

がんの再発そのものを完全に防ぐ方法はまだありません。
しかし、がんの再発やその治療がもたらした痛みを含めて、あなたが感じている体やこころのつらさを総合的にやわらげるサポートを受けることは可能です。
このような総合的なサポートのことを、緩和ケア(緩和医療も緩和ケアとほぼ同じ意味です)と呼んでいます。
緩和ケアを受けると、飲み薬を中心とするいろいろな方法で、からだの痛みや不快感を取ったり、軽くしたりすることができます。
がんを原因とする痛みをやわらげる治療の基本となるのが、『WHO方式がん疼痛治療法』です。WHO方式がん疼痛治療法は、一定時間ごとに痛みの強さに応じた薬を飲むことを基本とする治療法ですが、適切に実施すれば、8割から9割の患者さんで、がんの痛みを取ることができると言われています。
さらに、WHO方式がん疼痛治療法でやわらげることができない痛みに対しても、さまざまな治療方法が工夫され、着実に成果を上げつつあります。
痛みが続くようであれば、緩和ケアの利用について、担当医にぜひ一度相談してみてください。


 
参考になるホームページ
(1)国立がん研究センター がん情報サービス:緩和ケア病棟のある病院を探す
http://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/xpPalliativeSearchTop.xsp
緩和ケア病棟のある病院について、病院名から探す、地図から探すなどの検索方法で探すことができます。
また、医療機関名をクリックすると、その病院の診療案内の概要や連絡先などが掲載された基本情報があり、『緩和ケア』の項目では、緩和ケア外来、緩和ケア病棟、緩和ケアチームの設置状況、さらにそれぞれ詳細情報も掲載されています。緩和ケア病棟の詳細情報では、病棟の形式、病床数、病棟設備、入棟の受け入れ状況などの情報が掲載されています。
(2)特定NPO法人 日本ホスピス緩和ケア協会
http://www.hpcj.org/
日本ホスピス緩和ケア協会のホームページです。ホスピス緩和ケアの解説やホスピス緩和ケアを受けられる医療機関一覧などがあります。サイドメニューに、『ホスピス緩和ケアをご利用の方に向けた情報』があります。
『受けられる場所を探す』では、『ホスピス緩和ケア病棟』、『緩和ケアチーム』、『在宅ホスピス緩和ケア』の3項目で、それぞれ受けられる施設(医療機関)を探すことができます。
その他に、『ホスピス緩和ケアQ&A』(ホスピス緩和ケアに関することをQ&Aで情報提供しています)、『ホスピスってなあに?』(冊子PDF版)などホスピス緩和ケアに関する情報があります。

 

ご意見・ご感想

お寄せいただいた、ご意見・ご感想をそのまま公表することは致しませんが、個人情報保護のため、お名前・ご住所・お電話番号などのご記入はご遠慮ください。
注)なお、インターネット上での個別相談はお受けしておりません。ご相談のある方は、お近くのがん診療連携拠点病院の相談支援センターにご相談ください。

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