自分の助言集をつくる
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気持ちが落ち着いてきたら、まず担当医の話をきちんと理解できているか、よくわからないところはないかを少しずつ考えてみましょう。
これは自分が今後どうしていくかを考えていく上で、とても重要です。深刻な説明内容の時、自分では覚えているつもりでも、最初の衝撃が強く、あとの話はただ耳を通り過ぎるだけで頭に入ってこないこともよくあります。
できれば、ご家族や自分がこころを許せる人と話をしながら整理していきましょう。人に話すということは、頭の中を整理することにもつながります。
担当医の説明は、患者さんの病気の状況、全身状態を考え、がんの治療を行うことの利点(期待できる効果やその患者さんの生活の質(QOL)との関係など)と欠点(治療を行うことでの危険性、副作用、体へのダメージ)を検討した上でのことだと思います。
がんの治療には、手術や放射線治療、抗がん剤治療など様々な治療法がありますが、治療法が多彩にあっても、全ての方に、どの治療法も行えるというわけではありません。
今後、他の病院でのセカンドオピニオンを受けるにしても、ご自分の現在の状態と治療の利点と欠点、生活の質(QOL)について、よく考え理解した上で、行動を起こすことが大切だと思います。
つらい体験が続くと、気持ちは沈みがちになり悲観的な思いにとらわれやすくなります。これは、こころの悲鳴だと思います。気持ちが沈みがちになることも、悲観的な思いにとらわれやすくなることも、患者さん自身が悪いわけではありません。
ただ、こういう気持ちをもち続けていると、こころも重くなってしまいます。少しその重さを軽くするために、こころの専門家(精神腫瘍科医、心療内科医、精神科医、臨床心理士、心理療法士、リエゾンナースなど)、病院の相談室、あるいはご家族にご自身のつらい気持ちを話してみてください。聞いてもらうというのは、こころが少し楽になる方法の一つです。
また、気持ちが沈みがちで何もしたくない状態が長い期間続いたり、夜眠れない状態が続くようであれば、少し気持ちを落ち着けたり、夜眠れるようなお薬を使ったほうが良い場合もあります。こういう状態が続くようであれば、担当医や看護師に相談してみましょう。
セカンドオピニオンというのは、直訳すると『第2の意見』で、『診断や治療方針について、現在の自分の担当医以外の医師の意見を聞き、参考にすること』をいいます。
これは、
◎ 担当医に診察や治療方針の説明を受けたが、どうしたらいいか悩んでいる
◎ いくつかの治療法を提示されたが、迷っている
◎ 他の治療法がないか知りたい
などの場合に、ご自身が納得して治療を選択し受けるために、他の医師の意見も聞いてみるという方法です。
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