自分の助言集をつくる
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再発、転移の予防のため、術後に抗がん剤治療の説明を受けることがあります。手術直後、目には見えないがん細胞をやっつけてしまおうという目的で行われるのが、術後化学療法です。
手術時の病理学的検査の結果を参考にして、術後化学療法を検討します。
多くの患者さんを対象にして、手術だけの場合と、手術の後で抗がん剤治療を行った場合の治療効果を比較した研究の結果をもとに、術後の抗がん剤は、再発や転移をおよそ○%減少させるという説明を医師から聞かれたでしょう。
このような説明を聞いて、不安に思ったり、治療を決められないと思ったりする患者さんは少なくありません。
治療は、患者さんが納得して受けることが大切です。
病理学的検査の結果、なぜ治療が提示されたのか、期待される治療の効果、副作用症状、治療にかかる時間、費用など、分からないことは担当医にご質問ください。
また、治療選択には個人の価値観も大きく影響します。「将来のことは誰にもわからないけど、今できることをやっておこう」、「家族の意見を参考に決めた」などと話される患者さんの言葉は、いろいろな面から総合的に考えた結果で、個人の状況はそれぞれ異なっていると思います。
仕事、家事、趣味など、自分自身が大切にしていること、社会生活のなかで治療により影響がでると考えられることは何か、自分自身に問いかけたり、ご家族と話し合ったりしてください。
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