自分の助言集をつくる
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わからないことを、わからないままにしておくことはご自分にとってマイナスになります。では、どうすれば良いのでしょうか。
わからないことがあったら、その場ですぐに確認するというのが、一番理想だとは思います。ただ、初めて病気の説明を受けるときや治療の説明を受けるとき、検査の結果を聞くときなどは緊張もしていますし不安が強いこともあります。動揺もあり、医師が話した内容をその場で100%理解するというのは、なかなかできないものです。
その場合、ご自宅に戻って、もう一度「どこがわからなかったのか」「このことについてもう少し詳しく聞きたい」「この言葉は難しくて意味がわからなかった」などを整理してみましょう。
医師の説明をご家族が一緒に聞かれたときは、お互いに話し合ってどう理解したかを照らし合わせ、確認してみるとよいと思います。整理して、疑問な点はメモにとったりしておき、次の外来時にメモを見ながらでかまいませんので、医師に確認することが大切だと思います。
最初は、“頑張って治療を受けよう”と思っていても、治療を長い間続けていると、からだのつらさだけではなくこころも疲れてきて、からだとこころのバランスを上手にとれなくなることがあります。そして、こころのつらさは少しずつたまってきます。
こころのつらさをやわらげるためにも、時々、たまったつらさを外に出してあげる必要があります。
こころのガス抜きは、つらいと感じていることを言葉に出してみることです。ご家族や友人、同病者、あるいは看護師や相談室の相談員など、話しやすい方にご自分の気持ちを話してみましょう。
誰かに聴いてもらうことで、気持ちが少し楽になる場合もあります。
また、長い期間続く治療では、『先が見えない不安やつらさ』が生じることもあります。
担当医に、
◎ 現在の自分の病状
◎ これまでの治療の効果
◎ 今後の治療のスケジュール(いつまで続ける必要があるのか)
等を確認してみましょう。
自分にとって、現在の治療はどういう意味があるのかをもう一度ご自分のなかで考え、整理してみることも大切です。医師に今後の治療の見通しを確認することで、具体的な目標設定ができ、気持ちの切り替えができるかもしれません。
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