「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの
「がん相談支援センター」をご利用ください。
悩み
5年以上経過したが、再発や転移するのではないかと不安がある。
18 件の体験者の声があります。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)手術後7年経ち、元気に仕事していても、心の中でいつも病気、再発のことを考えて生活しており、楽しくしようと思うほど心細く不安になる。
- (患者本人、50代、女性、悪性リンパ腫、2003年版)5年目になるが、再発が心配。
- (患者本人、50代、女性、子宮、2003年版)術後7年が経過し、再発の不安から一応逃げることができたと思っているが、100パーセント安心できず、もしかしてという気持ちを抱えたままである。
- (患者本人、50代、男性、白血病、2003年版)9年経ち、最初のがんは克服、ただ他の病気にならないか。
- (患者本人、60代、男性、咽頭・喉頭、2003年版)治療が終了し5年経っても、再発及び転移が発生するのかと不安。
- (患者本人、70代、女性、胃、2003年版)5年近く経った今も、再発の不安の苦しみがある。
- (患者本人、60代、男性、咽頭・喉頭、2003年版)丸5年間になるが、再発しないかと考え込む。
- (患者本人、60代、女性、肺、2003年版)満5年になるが、再発と後遺症を心配している。
- (患者本人、60代、女性、大腸、2003年版)万が一他に転移したらどうしようということが1番心配。5年経ちもう安心と思うが、油断はできないから時々検査して様子をみると言われ何となく不安。
- (患者本人、60代、男性、食道、2003年版)5年過ぎたが、再発するかが心配。
- (患者本人、70代、男性、肺、2003年版)退院後5年近く経過し、健康な人と変わらぬ生活をしているが、それでも再発の心配を忘れることはない。
- (患者本人、50代、男性、肺、2003年版)5年が過ぎ、再発の恐れが少なくなったと言われたが、他のところに転移していないかという心配が常々ある。
- (患者本人、50代、女性、子宮、2003年版)再発の不安はもちろんあるが、自分の体は自分で守るしかないと、この5年間でわかったため、病気のことはなるべく考えないようにしている。
- (患者本人、不明、不明、卵巣・卵管、2003年版)5年になるので再発がないかとちょっと気になる。
- (患者本人、50代、女性、卵巣・卵管、2003年版)来年で5年経過するが、やはり再発はいつも不安。
- (患者本人、40代、女性、甲状腺、2003年版)いつ転移し、がんが見つかるか不安。
- (患者本人、70代、男性、大腸、2003年版)再発、転移があるか心配。
- (患者本人、60代、女性、大腸、2003年版)術後間もなく8年になるが、今なお再発するのではないかと不安。
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【がんが治ったと考えてよい期間】
一般に、治療開始後5年間、再発・転移がなければ、「がんが治った」と考えてよいとされています。5年以上経って再発・転移する人は、わずかだからです。
がんの種類によっては、5年ではなく、もう少し長い期間みていく必要があると言われているものもあります。
患者さんの悩みと負担のなかで、再発・転移の不安に関することが最も多くみられます。患者さんやご家族の無用な不安を軽くするため、「5年経ったので、治ったと考えてよいです」という説明に努めている医師も少なからずいます。
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