「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

悩み

放射線治療による色素沈着(赤みや黒ずみ)が、なかなか消えない。
2 件の体験者の声があります。

助言

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【放射線治療中・治療後のケア】

放射線の治療を行っていると、放射線をあてている部位に炎症が起こり、粘膜が荒れたり皮膚の症状が出てくることがあります。これらの症状は治療の後半になるにつれ強くなります。皮膚の障害は、治療が終われば徐々に改善してきますが、粘膜症状等は改善してくるまでに時間がかかることがあります。
副作用症状は放射線をあてている部位、放射線のあて方によって異なりますし、個人差があります。どこの部位にあてるとどういう副作用が出てくるかは、あらかじめ予測することができます。そこで、できるだけ症状が強くならないように、対応していくことができます。皮膚障害をできるだけ起こさないように、あるいは悪化させないようにするためには、放射線治療中のセルフケアが大切です。

放射線治療中は、照射部位に対しての刺激(物理的刺激や化学的刺激)を避け、清潔を保つようにします。
◎入浴やシャワーは、熱いお湯は避け、短時間にする。
◎石けんやシャンプーなどは、刺激の少ないものを使用する
◎入浴やシャワー時には、石けんやシャンプーはよく泡立てたうえで使用し、照射部位は、タオルなどで強くこすらずに手で石けんやシャンプーの泡を洗い流すようにする
◎照射部位には、自己判断で軟膏やクリーム、化粧品等をつけないで、まず担当医や看護師に相談する

また、放射線治療中・治療後とも気をつけなければいけないことに、直射日光があります。外出時、肌が露出する部分に放射線をあてていれば、日傘、帽子、長袖の上着などを使用し直射日光を避けるようにしましょう。

皮膚障害も個人差があります。日焼けしたときにも、赤くなってそのまま元に戻る人、黒くなる人などがいると思います。同じように色素沈着も個人差があるといえます。黒ずみが消えるまでに1年以上かかることもあります。


 

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