自分の助言集をつくる
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放射線の治療を行っていると、放射線をあてている部位に炎症が起こり、粘膜が荒れたり皮膚の症状が出てくることがあります。これらの症状は治療の後半になるにつれ強くなります。皮膚の障害は、治療が終われば徐々に改善してきますが、粘膜症状等は改善してくるまでに時間がかかることがあります。
副作用症状は放射線をあてている部位、放射線のあて方によって異なりますし、個人差があります。どこの部位にあてるとどういう副作用が出てくるかは、あらかじめ予測することができます。そこで、できるだけ症状が強くならないように、対応していくことができます。皮膚障害をできるだけ起こさないように、あるいは悪化させないようにするためには、放射線治療中のセルフケアが大切です。
放射線治療中は、照射部位に対しての刺激(物理的刺激や化学的刺激)を避け、清潔を保つようにします。
◎入浴やシャワーは、熱いお湯は避け、短時間にする。
◎石けんやシャンプーなどは、刺激の少ないものを使用する
◎入浴やシャワー時には、石けんやシャンプーはよく泡立てたうえで使用し、照射部位は、タオルなどで強くこすらずに手で石けんやシャンプーの泡を洗い流すようにする
◎照射部位には、自己判断で軟膏やクリーム、化粧品等をつけないで、まず担当医や看護師に相談する
また、放射線治療中・治療後とも気をつけなければいけないことに、直射日光があります。外出時、肌が露出する部分に放射線をあてていれば、日傘、帽子、長袖の上着などを使用し直射日光を避けるようにしましょう。
皮膚障害も個人差があります。日焼けしたときにも、赤くなってそのまま元に戻る人、黒くなる人などがいると思います。同じように色素沈着も個人差があるといえます。黒ずみが消えるまでに1年以上かかることもあります。
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