自分の助言集をつくる
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日常生活が普通にできないと感じるほどの痛みを放置しておくと、からだの痛みだけではなく、こころもいらいらしたり抑うつ的になったり、つらさを感じます。また、人と会うのも嫌になり、家にひきこもってしまう場合もあります。つまり、『身体が痛い』ということから、こころにも社会的なことにも影響が出てくるのです。
症状をやわらげる治療は、「緩和ケア」といって大切な治療の一つです。痛みは我慢せず、担当医に伝えて相談しましょう。
なかなか痛みがとれないようであれば、痛みの専門家を紹介してもらってもよいでしょう。医療機関によっては、ペイン(痛み)外来や緩和ケア外来があり、専門家が担当医と協働しながら症状のコントロールにあたっているところもあります。
がんによって起こる痛みに対しては、様々な薬が用いられるようになってきています。それぞれの患者さんの痛みに対して、どういう薬や方法を使うのが一番良いかを判断するためにも、患者さん自身が痛みを評価して人に伝えることが大切です。
痛みには個人差があり人によって感じ方もつらさも異なり、人には伝わりにくいときがあります。まずは、ご自分の痛みについてよく知り、それを評価してみましょう。どういうときに痛みが強くなるのか、どのあたりが痛むのか、言葉で表現するとどういう痛みなのか(きりきり、ずきんずきん、ずしーんなど)、痛み止めを使っているとしたらその効果はどうなのか、といったことです。
これらを医師や看護師に痛みの状況として伝えることが治療の第一歩になります。
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