自分の助言集をつくる
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退院後に体力不足を感じられる方は大勢いらっしゃいます。入院中は治療中心の生活で、活動量が限られ、筋力や身体の調節の働きが低下しています。また、治療などによって、体力の予備力も少なくなっています。
退院後は体の状態をみながら、活動量を調整し、体力を回復させましょう。退院してすぐの強い活動は避けることが多いと思いますが、どの程度の活動なら大丈夫なのか、どのくらいで回復するのかが分からないために不安もあります。家事を負担の少ない方法に変更したり、動いた後に休憩を取り入れたり、生活の仕方を工夫することで、自分にあった生活が送れると思います。
退院後、外来で患者さんに「いつ頃、退院後の生活に慣れましたか」と尋ねると、半年または一年と返答される方がほとんどです。
一方、その患者さんのこれまでの生活や、家庭・社会生活の目標は、1人ひとり異なっています。入院前に行っていたことを再開する時期も人によって、退院後2ヶ月や5ヶ月など違っています。それにもかかわらず、時期については主に2通りの回答ということは、回復の実感として6ヶ月単位が考えやすいということだと思います。
術後1ヶ月といえば、徐々に活動の範囲を広げながら、自身の体調の変化を確認している頃でしょう。回復を焦らず、もう少し先の時点を区切りにすれば、現在も回復の過程をたどっていることが確認できるかもしれません。
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