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ダンピング症候群は、胃を切ったことにより、十分に消化されていない食べ物が急速に腸に流れ込むことにより起こります。早期ダンピング症候群と晩期ダンピング症候群の2種類あります。ダンピングがどういう原因でいつ頃起こるか理解し、日頃から予防のためにできることを実行しましょう。
(1) 早期ダンピング症候群
食事直後から30分以内に起こる動悸、発汗、めまい、眠気、脱力感、下痢などがあります。発生頻度は胃の手術をした人の20%程度です。これを予防するためには、食事の直後は上半身をやや起こした姿勢をとり、30分間~1時間程度安静にし、食べ物が急速に腸に流れ込まないようにします。また食事の回数を増やし一度の食事量は少し控えて消化を助けるようにゆっくりよくかんで食べましょう。食事は糖分や炭水化物を控えめにし、タンパク質などを多くとりましょう。食事の際はタンパク質を増やし、間食に炭水化物をとるように心がけてもよいでしょう。
(2) 晩期ダンピング症候群
食後2~3時間後に突然脱力感、冷汗、倦怠感、集中力の途絶、めまい、手足の震えなどが起こります。低血糖症状(冷や汗や手足の震えなど)が出たときのために、外出時などはアメなどを持参しましょう。低血糖の際は、めまいや脱力感などの予兆があることが多いので、食後2時間くらいたった頃にビスケット、カステラなどの糖分や炭水化物を多く含む間食を食べて糖分を補給しましょう。
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