「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
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悩み

車のシートベルトが痛くてできないときがあり、検問で説明したら証明書をもらうように言われたが、病院では「しなくても良いということは書けない」と言われ、どうしたらいいのかわからない。
1 件の体験者の声があります。

助言

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【シートベルトが直接傷に当たらない工夫を検討しましょう】

シートベルトの装着に関しては、道路交通法の運転者本人のシートベルト装着義務の部分に、やむを得ない理由があるときにはこの限りではないとあり、やむを得ない理由が列挙してあります。そのなかに、『負傷若しくは障害のため又は妊娠中であることにより座席ベルトを装着することが療養上又は健康保持上適当でない者が自動車を運転するとき。』という項目があります。この場合、シートベルトによる圧迫で症状が悪化するなどの内容の診断書を担当医に書いてもらう必要があります。
検問で証明書をもらうようにいわれたというのは、このことをさしているのではないかと思います。これに関して、病院で「しなくて良いとは書けない」とされたのは、シートベルトをしないことのリスクも考えての対応だったのかもしれません。

現在は妊婦の方に対しても健康上適当でない場合をのぞきシートベルト着用を推進するようになっています。これは、妊婦の方も「正しく着用すれば交通事故の際の被害から母胎と胎児を守ることができる」という理由によるものです。妊婦の場合、腰ベルトをおなかのふくらみを避けてつけるようにし、肩ベルトも肩から両胸の間を通しておなかを避けて脇腹に通すようにするなどのつけ方などが紹介されています。

実際に、乳がん体験者の方のなかには、タオルや薄いクッションを服の中や服の上の直接シートベルトがあたる部分にあてるなどの工夫をされている方もいらっしゃいます。
原則的には、車に乗る際の自分の身を守る安全のためにはシートベルトはつけておいた方がよいといえるでしょう。傷にベルトが直接あたらないようにベルトの位置を妊婦の方のときの肩ベルトのようにできるだけ両胸の間の位置にするなど少し変えてみるなどの工夫もしてみましょう。


 

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