自分の助言集をつくる
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胃は、口から食道を通って入ってきた食べ物が一度に腸に送り込まれないように、一時的に食べ物を胃のなかにとどめて、消化液の一つである胃液によってタンパク質を分解消化し、消化された食べ物を十二指腸に送ります。また、胃液には、食べたものを酸性にして殺菌し腐敗を防ぐ効果もあります。胃の入り口側にある『噴門』は、消化液が食道に逆流するのを防いでいます。
胃を切除(もしくは部分切除)すると、これらの働きが低下したり、消失することになります。
また、胃の切除(もしくは部分切除)によって胃の大きさ自体も小さくなりますから、一度の食事で十分に食べることはできません。
手術で噴門を切除すると、横になったときに消化液が食道に逆流し、食道が炎症を起こしたり、胸やけが起こることがあります。これは前述したように、消化液の逆流防止のはたらきをする噴門がなくなったために起こります。
逆流を予防するために、食事が終わったらすぐ横にはならず、しばらく座っていましょう。寝るときに上半身を少し高くして寝るのも、逆流を予防する方法の一つです。また寝る前に何か食べると、寝ている間に消化液が逆流し、朝目が覚めたときに胸やけを起こしてしまうことがあるので、寝る前に食べるのは避けたほうがよいでしょう。
胸やけなどがひどいときは、担当医に相談してみましょう。粘膜保護剤や制酸剤、酵素阻害剤などのお薬を使う場合もあります。
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