悩み

抗がん剤で、足の皮膚がいたるところむけて、しまいには足の爪もはがれ、今は爪もはえてこない。歩くのも大変だし、一生ストッキングがはけない。
1 件の体験者の声があります。

助言

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【問題を整理して担当医と相談してみましょう】

現在、一番問題と感じていらっしゃる事柄は、(1)足の爪がはがれてはえてこないこと、(2)足の皮膚がむけていること、(3)足の皮膚がむけていることと足の爪がはがれたことと重なって歩くのが大変だということ、だと思います。爪は、治療が終われば生えてきますが、生えるまでは時間がかかります。手の爪で3~6ヶ月、足の爪はもう少しかかります。担当医に相談して、対応を考えていくとともに、これ以上悪化を防ぐためにご自分でできる皮膚や爪のケアを行っていきましょう。
場合によっては、皮膚科医がこの皮膚症状について一緒に考えてくれるかもしれません。皮膚や爪のケアについては、後述します。ここでは、まず担当医に現在の状況を整理して伝え、どうしたらよいか一緒に考えていくための問題の整理をしてみましょう。

1.皮膚や爪の症状の状況
いつ頃から、どこにどういった症状が出ているか。症状は変化ないか、悪化しているか。痛みやしびれなどはないか。

2.日常生活で問題となっていることはないか(できることとできないこと)
歩くこと、手でものをつかむこと、細かい動作など1つ1つ日常生活を振り返り、できなくなってしまったこと、不自由していることなど整理して書き出してみましょう。


 
【抗がん剤副作用の皮膚障害】

抗がん剤の副作用の一つである皮膚障害には、手や足の裏、指先などの皮膚がひりひりしたり、ちくちくする、知覚過敏になる、ほてり感、赤い斑点になる(紅班)、はれなどが起こる『手足症候群』や、皮膚の色が黒ずむ色素沈着、爪の変形や黒ずみ、爪にスジが出るなどの爪の変化などがあります。
このような副作用症状は、抗がん剤により皮膚の基底細胞の細胞分裂や増殖が障害されたり、皮膚の基底層というところにあるメラニンを生み出す細胞(メラノサイト)が刺激されてその活動が亢進したり、爪の成長が障害されることにより起こると考えられています。
このような皮膚障害を起こす可能性のある抗がん剤(カッコ内は商品名)には、フルオロウラシル(5-FU)、カペシタビン(ゼローダ)、ドセタキセル(タキソテール)、シタラビン(キロサイド)などがあります。


 
【観察とセルフケア】

抗がん剤治療による皮膚障害は、日頃から、皮膚や爪を守るためのケアを意識的にすすめることが大切です。

日常生活での注意点には、以下のようなものがあります。

1. 皮膚のケア
◎ 皮膚を清潔に保ちましょう
手足を洗うときは、刺激の少ない石けんを用い、アルコールを含んだ化粧品は避けましょう。手洗い後は皮膚が乾燥してしまうので、保湿クリームなどを塗り直しましょう。
◎ 皮膚を保湿しましょう
保湿クリームや保湿ローションなどをこまめに使用し、皮膚の保湿に心がけましょう。
◎ 手足を温めることはできるだけ避けましょう
温湯を使った食器洗い、長時間のシャワーなどは避けましょう。
◎ 日焼けを避けましょう
外出時には、帽子や日傘を使ったり、長袖の上着をはおったり、UV加工の手袋をしたりしましょう。

2.爪のケア
◎ 薄い綿の手袋や靴下で、爪を保護しましょう。
爪に亀裂が入ったり変形したりしているときは、気づかないうちにタオルなどにひっかけて爪がはがれてしまうことがあります。お風呂上がりなどは、そっと押し当てて水分をとり、また日常生活では、柔らかい綿の手袋や靴下で保護しましょう。
◎ 爪の保護:マニキュアや液体絆創膏
爪の表面がでこぼこしたりしていると、ひっかかったり傷をつけやすくなります。マニキュアは、割れなどから爪を守る役割も果たせます。ただし、とるときに使用する除光液はアルコールが入っていて刺激になることがありますのでなるべく刺激の少ないものを選びましょう。
液体絆創膏は、さかむけやひびわれに使うことがあります。これも、表面を保護する機能があります。使用する際は、アルコールの入っていないタイプを使用しましょう。


 

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