悩み

抗がん剤で、吐き気やおう吐に加え、他の副作用も起こり、つらかった。
35 件の体験者の声があります。

助言

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【抗がん剤による吐き気・おう吐】

吐き気・おう吐は、おう吐中枢への刺激や、消化管粘膜の作用により起こります。緊張・不安など精神的な面や、不快なにおい・音・味覚などが誘因となることがあります。
人によって、吐き気・おう吐症状の有無や程度は様々です。「治療=吐き気・おう吐」というイメージをあまり強くもたないようにしましょう。
吐き気・おう吐が起こるパターンを知り、「いつ、どのような時に吐き気やおう吐が生じるのか」に注意し、比較的調子の良い時に食べるようにしましょう。


 
【吐き気やおう吐のパターンと対応策】

どういう状況時に吐き気やおう吐が起こるかを考え、その状況に沿った方法を試みましょう。

1. 食事前
食事の前に、レモン水や番茶などでうがいをすると、おう吐の予防になります。

2. 調理しているとき
冷凍保存や惣菜を活用して、調理時間を短縮してみましょう。また、家の人に調理してもらうのもよいでしょう。

3. 食事をしているとき
ゆっくりと食べましょう。また、室温程度の料理を食べましょう(少し冷ますとにおいが減ります)。

4. 食事のあと
食後2時間は仰向けに寝ないようにし、身体を衣類で締め付けないようにします。また、食後はゆっくりとくつろぎましょう。


 
【食べ物のにおいや環境に配慮する】

吐き気やおう吐は、見た目やにおいなどが原因で起こることもあります。生活環境や調理方法なども、工夫してみましょう。

◎ 家・部屋などの生活環境で気になるにおい
(汗、たばこ、芳香剤、化粧・香水、ペット、家庭のごみ)

○ 窓を開けて空気を入れ換えたり、音や光の刺激をおさえたりしましょう。
○ たばこや香水などにおいの強いものは、できるだけ控えるように家族みんなで協力しましょう。
○ 花や芳香剤などの香りも気分によっては気になることもありますので、香りの強いものは控えましょう。

◎ 食べ物で気になるにおい
(ご飯の炊けるにおい、魚の生臭さ、具材の種類が多い煮物)

○ ご飯の炊けるにおいや粥のにおいなどは、吐き気を増強させることがあるようです。ご飯は冷凍保存して食べる時に電子レンジで温めると、においをおさえることができます。また、どうしても気持ちの悪い状態が続く時には、主食をパンやめんに変えることをおすすめします。
○ 魚・野菜の煮物で具材の種類が多いと、においが混ざり合い、吐き気を起こしやすくなります。また、味が薄いものも吐き気を増強させることがあるので、だしを効かせたりなど味をはっきりさせる工夫が必要です。


 
【おう吐がある場合、水分やカリウムなどの損失を考慮して補給する】

おう吐がある場合、水分と一緒に胃液などに含まれている電解質(カリウム、ナトリウムなど)も体外に排出されてしまいます。
多量に水分や電解質が失われると、脱水症状を起こすこともあるので、食事がとれない時やおう吐が続く時は水分をこまめにとりましょう。

水分をとりやすいもの
清涼飲料水(炭酸飲料・果汁飲料・茶系飲料など)、スポーツ飲料、お茶、水、スープ、みそ汁、アイス、栄養バランス飲料
※ 牛乳やみかんなどの柑橘系のジュースは、おう吐を誘発しやすいので控えましょう。
また、イレッサ服用中は、グレープフルーツジュースは控えてください。

<おう吐したときには・・・>
○ おう吐した時は、吐物を誤って気管に飲み込んだり、窒息を起こしたりしないように顔を横に向けます。また、吐物は速やかに片づけてもらいましょう。
○ 意識がはっきりしている時は、うがいをして不快感を軽減しましょう。レモン水や冷たい番茶などを使うと口の中がさっぱりします。


 
【おう吐がある場合、1~2時間食事はひかえる】

おう吐がある場合、消化管(食道や胃、腸など)の粘膜が過敏になっていることがあるので、1~2時間食事を控えてみましょう。この時も、できるだけ水分はとるようにしましょう。
気分が悪く吐き気がある時は、だれでも食べられないものです。
「吐くのが嫌だから食べない・・・」 「食べると吐いてしまうから食べない・・・」と、食べることを自分で否定せず、食べられそうな時に食べれば良いと心にゆとりをもって、食べる気持ちを忘れないことが大切です。


 
参考になるホームページ
(1)SURVIVORSHIP.JP:抗がん剤・放射線治療と食事のくふう
http://survivorship.jp/meal/
『SURVIVORSHIP.JP』は、静岡がんセンターと大鵬薬品工業(株)との共同研究の成果による情報支援ツールの一つで、治療によって生じるつらさをやわらげるくふうなどの情報提供を行うサイトです。
『抗がん剤・放射線治療と食事のくふう』は、抗がん剤や放射線治療中の食事に役立つメニューやレシピを副作用症状に合わせて検索、閲覧することができます。176品のレシピが掲載され、ジャンル別絞り込みでは、主食(米、パンなどの種類別)、主菜(肉、魚などの種類別)、副菜、汁物、デザートと飲み物などで絞り込みもできます。
(2)国立がん研究センター がん情報サービス:さまざまな症状への対応(吐き気・おう吐)
http://ganjoho.jp/public/support/condition/nausea.html
がん情報サービスの『生活・療養』のページには、『さまざまな症状への対応』があり、このなかに、『吐き気・嘔吐(おうと)』に関する情報が掲載されたページがあります。吐き気や嘔吐(おうと)の起きるしくみ、対処法などがまとめてあります。

 
【治療前に軽く食事、治療後数時間は固形物をひかえる】

治療時には満腹でも空腹でも良くなく、胃の中に少し物が入っているくらいが、吐き気やおう吐を起こしにくい最も良い状態と言われています。

<治療当日>
○ 治療の開始時刻に合わせ、朝食を少なめに摂るか、あるいは朝食は普通にとり昼食を抜くなどの工夫をしましょう。
○ 治療後数時間は固形物を食べることを控え、身体を楽にしていましょう。
○ 部屋の空気を入れ換えたり、音楽やテレビをみたり、好きなことをしながら気分転換をして、気持ちを落ち着かせましょう。
○ 吐き気・おう吐がある場合、身体を衣類で締め付けないようにし、右側を下にして横になってみましょう。仰向けにしかなれない時は、顔を横にするなどして吐物を誤って気管に飲み込んだりしないよう注意しましょう。
○ レモン水や冷水などで口の中をうがいするのもおすすめです。


 
【副作用の不安を医師や看護師に伝える】

抗がん剤治療の副作用は使用している抗がん剤の種類やどういう使い方をするかによって異なりますし、個人差もありますので、吐き気・おう吐以外の副作用で悩んでいたり、副作用でつらいときには担当医や看護師に相談しましょう。

また、副作用でつらいという体験は心に大きく残ります。過去に副作用でつらい経験をしていると余計にその治療が怖くなったり、不安になったりしやすいということもあります。
医療者は、副作用を少しでも軽くなるようにできるだけのことは行っていくと思いますので、副作用への不安、つらい体験などがあったことについては、遠慮なく担当の医師や看護師にその旨お伝えください。


 

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