悩み

抗がん剤の副作用による脱毛に他の副作用症状が重なり、辛くて悩んだり落ち込んだりした。
51 件の体験者の声があります。

助言

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【理解をすること・参加すること】

抗がん剤治療による脱毛は、男性にとっても女性にとっても、とてもつらいものだと思います。しかも、抗がん剤治療の副作用はほとんどの場合、脱毛だけではなく、吐き気、下痢、手足のしびれなど様々な副作用が重なり、さらにつらいと感じるものです。からだのつらさが続くと、こころもつらくなってきます。

ただ、これは他の治療も同じですが、治療は医療者にお任せするのではありません。あなた自身が治療に参加する意識をもち、行動していくことが大切です。治療について理解し、きちんと対応していくことで、予防したり軽減できる副作用もあります。そのために、覚えておいていただきたいことがあります。

1. 自分の受ける抗がん剤治療について、副作用について理解する
抗がん剤治療の副作用は、それぞれの薬によって起こってくる副作用が異なりますし、同じ薬であっても、患者さんによって副作用の程度などが異なります。また、副作用によって出てくる時期が違いますし、続く期間も異なります。抗がん剤治療を受けている自分の身体が、治療によりどのように変化するか、自分の場合、どういう副作用が、いつ頃でて、いつ頃まで続くのか等、メモなどとりながら整理してみましょう。治療によって起こる体調の変化をあらかじめ理解しておくことで、予防策もたてやすくなりますし、副作用がやわらいでくる時期の目安を知ることで、安心感にもつながります。

2. 副作用など変化があったことやつらいことを担当医や看護師に伝える
抗がん剤の副作用を軽減したり予防するためのサポートを得るためにも、上記の1.で整理した内容を担当医や看護師等に伝えましょう。伝えることで、良い対応策をとることが可能になったり、アドバイスなどを受けることができます。

3. 自分でできる副作用対策を行ってみる
副作用を予防したり、できるだけやわらげたり、副作用が強くなるのを防ぐためにできることがあります。できる範囲で、自分の生活に合った調整や工夫を行ってみましょう。いくつかの方法を試してみることで自分にあった方法がきっと見つかるはずです。

ここでは、具体的に副作用として書かれている『脱毛』について説明をしていきます。


 
【抗がん剤による脱毛】

脱毛自体は、抗がん剤の種類により、起こるものとそうでないもの、脱毛は起こる可能性があるが軽度のものなど異なります。患者さんによっては、脱毛や吐き気があるものは強い抗がん剤、そうでないものは弱い抗がん剤と考える人がいますが、決してそうではありません。
脱毛は、治療で抗がん剤を使用してから2~3週間目から起こります。通常、抗がん剤治療は、何回か繰り返し行うので、治療を行っている間は脱毛は続きます。ただし、治療がすべて終了すれば、髪は生えてきます。


 
【体験者の話を聞いてみる】

たとえば、通院治療のときは、外来診察の待ち時間や治療時などに顔を合わせる患者さんと話をしてみましょう。同じ体験をしたからこそ分かち合える気持ちもあります。また人に話すことで、つらさが少し楽になることもあります。もしかしたら、良いアドバイスをもらえるかもしれません。


 
【自分でできることを実行してみる】

脱毛が起こりやすい抗がん剤の場合、治療や副作用の説明があったときから、できることを準備してみましょう。脱毛が始まってからも、髪や地肌をいたわるためにできることを実行してみましょう。

1. 脱毛が起こる前にできること
かなりの確率で脱毛が起こる抗がん剤を使用する場合で、かつらの購入を考えているようであれば、事前に自分の頭の写真をとっておきましょう(正面、側面、後ろ側)。こうしておくと、実際にかつらを購入するとき、あるいは購入したかつらを整えるときに、今までの自分の髪型に近いものを選ぶことができますし、購入先で相談する際にも役立ちます。
また、脱毛が始まる前に、髪を短く切っておいたほうがよいでしょう。脱毛が始まると、髪を洗ったときなどに髪がからまり、ほぐれなくなることがある(最終的には、その部分を切らざるをえなくなります)ので、からまらないようにするためです。また、ヘアカラーやパーマは、刺激になるので、やめましょう。

2. 脱毛中のケア
脱毛中は、頭皮も敏感になっているので、低刺激のシャンプーを使用し、こすらずに、優しく洗い流すようにしましょう。リンスやトリートメントは、基本的に髪に対して使用するものなので、頭皮を中心に洗い流すときは、お湯や低刺激のシャンプーだけで構いません。ドライヤーも刺激になるので、できるだけ控え、かけるときは冷風にしましょう。育毛剤も刺激になりますので、脱毛中は使わないようにしましょう。
また、脱毛は髪の毛だけではなく、眉毛・まつ毛・鼻毛などの体毛にも起こります。鼻毛がないと、鼻の中が乾燥し粘膜がいたみやすくなるため、外出時などはマスクなどを使用するとよいでしょう。眉毛は、眉ずみなどで書き、まつ毛がないと眼にごみが入りやすいため、注意しましょう。
かつらや帽子を選ぶときは、よく検討しましょう。
かつらは、借りることもできますが、手続きや申し込みから届くまでの期間などもあるので、借りることを検討しているときは、事前にホームページで確認しておきましょう。
かつらを購入するときは、1)自分にあった素材を選ぶ、2)自分にあったスタイルを選ぶ、3)自分にあったカラーを選ぶ、4)価格を検討する、5)商品の機能特性を確認する、ことが大切です。
どこで、かつらを購入したらよいかわからないときは、かかっている病院の看護師や相談室に相談してみましょう。そこでもわからないときには、お近くのがん診療連携拠点病院の相談支援センターに相談してみましょう。
帽子を選ぶ場合、生え際が気になるときは、つばの広い帽子を選びましょう。ご自宅では、スカーフやバンダナを使ってもよいかもしれません。なかには、帽子にかつらのような毛がついたタイプのものもあります。


 
【その他の副作用も同じように】

脱毛のところで説明したように、他の副作用に対しても、自分の場合はいつ頃、どの程度その副作用が出てくるのか、いつ頃からやわらぐのか、あるいは続いているものなのか、その副作用があることで日常生活上、不便なことやつらいことはないか、それはどうすれば軽くすることができるのかなど考えながら、副作用症状を軽くするためにできることを行ってみましょう。あなたのからだやこころを守るために、あなたができることがきっとあるはずです。
また、うまくいかないとき、つらいときは、我慢せずに、担当医や看護師、あるいはご家族に相談したり、つらい気持ちを話してみてください。あなたは一人ではありません。一緒に考え、あなたのつらさを受けとめてくれる人がいるはずです。


 

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