「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの
「がん相談支援センター」をご利用ください。
悩み
ホルモン剤の使用(内服薬・注射)によって体重が増加し、悩んだ。
22 件の体験者の声があります。
- (患者本人、70代、男性、前立腺、2003年版)投薬のための肥満と思われるが、この先このまま太ってしまったらと思うと心細い。服薬する前は62㎏だったが、現在72㎏ある。この肥満が治らないものか。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)ホルモン治療や抗がん剤の投与により、だいぶ体重が増えたこと。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)薬の関係か、体重が手術前より10㎏位増えて困っている。リンパの流れが悪く、腕が腫れやすい。
- (患者本人、40代、女性、子宮、2003年版)代謝が低下したためか、中年太りなのか、よく太ったねと言われる。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)ホルモン剤の副作用か、太ってしまった。
- (患者本人、70代、男性、前立腺、2003年版)月1回のホルモン注射のため、腹が出てウエストが太くなり、食事の量は以前と同じだが、運動不足のため体重も増し、1日も早く便通に関する悩みがなくなり、運動に旅行にウォーキング、ゴルフ等できるよう日々努力している。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)ホルモン剤を長年飲んでいたので肥満になってしまい大変。
- (患者本人、60代、女性、乳房、2003年版)抗がん剤を服用すると太ると聞き、気になった。今のところ4~5㎏体重が増えた。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)内服薬の副作用で脂肪肝と肥満が著しく目立ってきている。将来肝機能が低下し、肝硬変になっていくのではないか心配。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)1年間ホルモン剤を飲んだ結果、副作用だと思うが、目が少し見えにくいような気がする。飲むほどに太って困っている。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)今は抗がん剤がよく効いているので、それはそれで良いが、体重が増えすぎて困っている。
- (患者本人、60代、女性、乳房、2003年版)ホルモン剤服用、体質だろうが肥えて仕方がない。先生より痩せるように注意されている。そのためか胸が重く張って、時折傷口に鈍痛が走る。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)体重増加、内服を持続しなければならないこと。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)ホルモン療法により、体重の増加が急激に起きたり、体が疲れやすくなったりなど、以前とは体の状態に変化が出てきた。
- (患者本人、70代、女性、乳房、2003年版)現在飲んでいる薬の副作用で肥え続けるため、不安。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)服用中のホルモン剤のせいで汗をひどくかくときがある。太った。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)ホルモン剤を現在も飲み続けているが、少し太り気味になり、他の副作用も心配している。
- (患者本人、60代、女性、乳房、2003年版)体重が増え始めて悩んでいる。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)太りすぎで悩んでいる。
- (患者本人、60代、女性、乳房、2003年版)少し肥満気味のため困っている。
- (患者本人、30代、女性、卵巣・卵管、2003年版)体重増加と手術の傷跡。
- (患者本人、40代、女性、白血病、2003年版)ステロイドの副作用による肥満。
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【食事と運動】
ホルモン治療薬によって、体重増加が起こることがあります。
すべての患者さんに起こるわけではなく、体重増加がわずかで気にならないという方もおられます。
医師は、副作用よりも、薬の効果のほうが大きいと考えて、続けて薬を処方していると考えられますが、体重維持の具体的な対策について、患者さんにお伝えしていないかもしれません。
体重を維持するには、食事と運動が要になります。
食事は、エネルギーの摂りすぎに気をつける必要がありますが、同時に、バランスがとれていることが大切です。
食事のバランスを見直すときに、役立つものとして、『食事バランスガイド』などがありますので、参考にして下さい。
また、生活に取り入れやすい運動としては、30分程度のウォーキングがあげられます。関節に負担がかからず、比較的全身を使う運動としては、自転車や水泳などが適切だと思います。これまでに運動習慣がない方も、気分転換を兼ねて、体を動かしてみることをおすすめします。
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