「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
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悩み

手術後、飲んだり食べたりがしにくくなり、困った。
5 件の体験者の声があります。

助言

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【えん下障害について】

食べ物や飲み物などをかんだり、飲み込んだりができにくい状態になることを、えん下障害といいます。えん下障害の原因はいろいろありますが、頭頸部がん(舌がん、咽頭がん、喉頭がんなど)の手術によって起こることがあります。がんで組織を切除することで舌や咽頭の形態が変化したり、機能低下が起こったり、咽頭や食道の狭窄なども起こることがあります。

食べ物や飲み物を飲み込む過程は、3つの相にわけられます。
◎第1相(口腔相)舌とあごの運動で、食べ物が唾液と混ぜ合わされ(咀嚼して)、食塊(飲み込める状態)となって喉頭に送り込まれる。
◎第2相(咽頭相)えん下反射で、軟口蓋が閉じ、舌を使って食塊が咽頭を通過して食道に送り込まれる。
◎第3相(食道相)食道のぜん動運動によって食塊が胃へ送られる。
手術で口腔相が障害されている場合、口の中に食べ物などが残りやすい、飲み込む前に口から食べ物がこぼれたり流れたりする、鼻に逆流しやすい、のどに送り込むことが難しい、うまくかめないなどの症状が起こります。
また、咽頭相で問題がある場合は、のどにひっかかる、飲み込む前や後にむせる、飲み込みにくいなどの症状があります。

どの程度のえん下障害があるかどうかをみていくために、えん下機能をみる検査が行われることがあります。患者さんが食べたり飲んだりしているところを観察したり、えん下造影検査、えん下内視鏡検査などがあります。


 
【飲んだり食べたりしにくいときにできること】

1.舌やくちびるの動きが悪いとき
舌がんや喉頭がんの手術や放射線治療で舌や唇の働きが悪いときは、食べ物を口の中に入れるときに動きが悪くない方に寄せて、頬の動き、頭や顔の角度を調整しながら水分でのどの奥に流し込むようにしましょう。

2.飲み込みやすい食べ物と飲み込みにくい食べ物
◎ 飲み込みやすい食べ物
卵豆腐、プリン、ゼラチンのゼリー、ヨーグルトなど
まとまりにくい食品は、ゼラチンやくず粉、かたくり粉などを使うとよいでしょう。また市販品でとろみをつける増粘剤もあります。
◎ 飲み込みにくい食べ物
粘膜にくっつきやすいもの:のり、わかめ、菜っ葉類、トマトやキュウリの皮など
水分が少なくぱさぱさするもの:いり豆腐、パン、カステラ、ゆで卵など
繊維が多いもの:ごぼう、レンコン、もやしなど
乾燥しているもの:せんべい、クッキー、ナッツ類など
あまりかむ習慣のないもの:麺類・刺身など
水分が多くさらさらしているもの:水やお茶などは、口にとどまるのが難しくのどに流れ込みやすくむせやすい

3.機能訓練
各部の機能低下に対して、機能の回復をめざした訓練を組み合わせて行うことがあります。


 

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