悩み

抗がん剤治療で、食欲不振になり、食事がとれなかったことがとてもつらかった。
14 件の体験者の声があります。

助言

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【抗がん薬治療で食欲が低下し、食事がとれないとき】

抗がん薬治療(※1)で、食欲が低下している場合、食欲不振以外に吐き気や味覚障害も起こっている場合があります。そこで、ここでは、食欲低下時の対応に加え、吐き気や味覚障害に対する対応の情報も掲載しています。
※1 抗がん薬治療:がん薬物療法(細胞障害性抗がん薬、ホルモン療法薬、分子標的薬等を含んだ総称)の別の呼び方として使用しています。以降、わかりやすいように『抗がん薬治療』とのみ表記します。なお、悩み文は、2003年、2013年の調査で患者さんが書かれた表記のままとしています。

【食欲不振があるときのポイント】
食欲不振に対する工夫のポイントとして
◎ 食欲不振の原因が明らかなときには、その原因を改善する工夫をする(例:吐き気、味覚の変化、気分の落ち込みなど)
◎ 気分のよい時に、食べられるものを食べる
◎ 抗がん薬治療に伴うからだの変化を知り、食事のとり方にメリハリをつける
◎食欲がないとき、味覚がおかしいとき、吐き気があるときなどの症状が強いときは、好物は控えるようにしてみる。
◎ 口に合う、たんぱく質豊富な食品をさがす
◎ 栄養補助食品を利用する
などがあります。

【味覚の変化があるときのポイント】
食欲不振の原因の一つである味覚変化があるときのポイントとして
◎ 口の中を清潔な状態を保ち、保湿(口の中の乾燥を防ぐ)にも心がける
◎ 違和感のある味(まずい、金属のような味など)は避けて、いろいろな味付けを試してみる
◎ 自分にとって、他の食べ物よりは少し多く食べられる、少し食べやすいなど、比較的食べられる食べ物の味や特徴をチェックし、食事に積極的に取り入れてみる
◎ 口の中が乾燥しているときは、お茶や汁物等で口の中を潤したり、あんかけ料理にしてみたり、食べ物に水分を補ってみる
◎ 味を感じにくい場合は、味付けをはっきりさせてみる(だしをきかせる、ごま、ゆずなどの香織や酢を利用する)
◎ 治療による影響とは別に、もともと味覚は個人差がある(年齢、性別、精神的な条件や身体的な条件、気候風土などによっても異なる)ため、同じメニューや素材でも、人によって合う、合わないはある

【吐き気があるときのポイント】
食欲不振の原因の一つである吐き気があるときのポイントとして
◎ すべての抗がん薬治療で吐き気やおう吐がでるわけではない。
◎ 吐き気の原因は、抗がん薬治療だけではない。放射線治療で照射する部位が消化管や脳などの場合、他の薬剤(抗菌薬やオピオイドなど)による吐き気、電解質の異常など、原因はいろいろある。また、これまでのがんの治療で吐き気が出たことを思い出して吐き気が起こる、不安が原因で吐き気が起こる場合などもある。
◎ 現在では、吐き気やおう吐が起こりやすい治療のときには事前に吐き気止めを使う、症状が出た後でも吐き気止めを追加できるなど、症状をコントロールする方法は進歩してきていて、新しいお薬も開発されている。
◎ 自分の吐き気のパターンを知り、自分なりに効果のある方法、メニュー、食材を日常生活の中に取り入れてみる。
◎ 治療の日は、治療前に軽く食事をとり、治療後数時間は、固形物をひかえる。
◎ 吐き気やおう吐のパターンから、タイミングをみて食べるようにする。
◎ 少しずつ数回に分けて食べてみる。
◎ 胃への負担の少ない食品を選ぶ。
◎ 吐き気があるとき、控えたほうがよいものは、繊維の多い野菜、香りの強い食材、消化が悪いものなど。
◎ おう吐がある場合、1~2時間食事をひかえる。
◎ おう吐がある場合、脱水に注意し、水分やカリウムなどが失われるのを考慮してスポーツ飲料などで補給する。
◎ 身の回りの食べ物のにおいや環境に配慮する。

【食欲がないときには、抗がん薬治療に伴うからだの変化を知り、食事のとり方にメリハリをつける】
治療中は正常細胞へのダメージも強く、通常よりもエネルギー量を必要とするため、体力を維持するための食事は重要で、栄養価が高い食品、タンパク質をとることは大切です。

けれども、栄養面や体力にこだわりすぎていると、食べることが『義務感』となり、かえってつらくなってしまいがちです。食欲は、精神的なことからも影響を受けるので、『食べること』が重荷になってしまうと、これまで食べられていたものも食べたくなくなるという状況に陥ってしまうことがあります。
このバランスをとるのは、難しいとは思いますが、自分の食事に関係する症状(吐き気、味覚の変化、口内炎など)やその度合いの日々の変化を知り、『無理をしない時期』と『自分なりにがんばってみる時期』を探してみましょう。

食欲がないときは、1日3食など食事の基本的なルールはあまり気にせず、気分のよい時に食べられるもの、好きなものを食べるという気持ちをもつように意識してみます。
また、食欲がないとき、味覚がおかしいときは、これまで好物だったものを食べると、『おいしくない』と感じ、好物が嫌いになってしまうことがあるので、症状がひどいときは、好物は控えるようにしてみましょう。

同時に、メリハリをつけて、少しがんばって、食事や栄養をとることを意識する期間も作りましょう。
食欲の状態や、吐き気、味覚の変化など食欲不振に関わる症状の日々の変化をみながら、症状がやわらいでくるポイント(期間)を見つけます。その時期は、『がんばって食べてみる』ことを意識し、タンパク質や栄養価の高い食品をメニューに取り入れてみる、あるいは自分で食事に関する目標を決めてみましょう。
その目標は、小さなものでかまいません。
例えば、『1日1つ(1パック)は、ヨーグルトか牛乳を摂る』、『1日1回果物を食べる』などです。

具体的なメニューやレシピ、副作用への対応策に関しては、静岡がんセンターホームページ(HP)の『冊子・動画ダウンロード』のページにある『がんよろず相談Q&A  抗がん剤治療・放射線治療と食事編』が参考になります(PDFファイルで、該当する箇所の分冊、もしくは1冊全てダウンロードできます)。

また、インターネット上の情報提供サイトとして、『SURVIVORSHIP.JP』も参考になります。
『SURVIVORSHIP.JP』のコンテンツの一つである『抗がん剤・放射線治療と食事のくふう』では、180近いレシピを絞り込み検索して表示したり、症状別に一覧表示したりできます。
『SURVIVORSHIP.JP』のトップページでは、上記のアプリ版の紹介があります。iPad版、iPhone版、Android版のアプリがあるので、アプリをダウンロードしておけば、いつでも症状に合わせて、メニューやレシピ、ちょっとした工夫を確認できます。
その他参考になるホームページは、助言の最後をご覧ください。

この項目の最後に掲載している『コラム』では、治療中等の食事のメニューやレシピの載った書籍をいくつかご紹介しています。

1. 食べやすく、栄養をとりやすいもの
(1) おもちやおはぎ
エネルギーにもなり、比較的消化のよい食品の一つにおもちがあります。おもちは粘りけがあり、のどにつかえやすいので、つかえないように食べやすい大きさに切って調理するなど工夫をしましょう。
大根おろしや削り節、きな粉にからめて食べたり、お雑煮やお汁粉のように煮込んで食べたりするのもよいでしょう。また、エネルギーをさらにたくさんとりたい時は、揚げもちにするのもよいでしょう。

(2) 汁物
手軽にたくさんの種類の食品をとる方法として、みそ汁やスープのような汁物をおすすめします。いろいろな食品を一緒にとることで、相互作用が引き出され栄養価が高まります。また、温かいスープや冷たいスープなど工夫して食べてみましょう。

(3) カレーライス・めん類・酢の物
香辛料や味の濃いもの、酸味などで食欲を刺激することもあります。

(4) プリン・茶わん蒸し・豆腐・山いも
食べられるようであれば、たんぱく質が多く含まれている食品を加えてみましょう。また、のどごしをよくするのも、おすすめです。豆類、鶏肉、卵などが比較的加えやすいといえます。

(5) 季節のくだもの・野菜ジュース
何種類かのくだものや野菜を組み合わせて、効率よく栄養をとることができます。旬のものなどを取り入れ、おいしく飲みましょう。ただし、あまり甘くしすぎないように気をつけましょう。
※ イレッサ服用中は、グレープフルーツジュースを控えてください。

2. すぐに食べられる工夫
食事の時間にこだわらず、「今なら調子も少し良いし、食べられそう」というように、自分の体やこころに問いかけて、気分のよい時にすぐに食べられる工夫をしましょう。

◎ 好きなものや食べられそうなものをいつも準備しておくと、気分のよい時にすぐに食べられます。
◎ おむすびやおかずを小分けにするなどして、冷蔵庫や冷凍庫に入れておくと、食べたい時に電子レンジで温めれば、すぐに食べられます(吐き気があるときは、温かいごはんのにおいで吐き気がすることがあるので、マスクをしてからレンジのドアをあける、冷ましてから食べるなどしましょう)。
◎ 気分のよい時に作り置きしておくとよいでしょう。
おむすびは、普通の大きさではなく、一口で食べられるくらいの大きさにしておくと、食欲がなくても、(これくらいなら食べられる)と気持ちをプラスにもっていくきっかけになる可能性があります。達成感は、こころのがんばりの素になります。
◎ 食べられそうなものや食べやすかったものを覚えておいたり、作る人に伝えたりするとよいでしょう。

☆--★--☆ コラム:メニューやレシピが掲載されている本 ☆--★--☆
がんの治療を受けている患者さんや、食事を作るご家族のなかには、インターネットやスマートフォンなどのモバイルツール、パソコンなどが苦手という方もいらっしゃると思います。
最近では、治療を受けているがん患者さんのための食事の本も増えてきているので、いくつかご紹介します。
(1) 『改訂版 症状で選ぶ!がん患者さんと家族のための 抗がん剤・放射線治療と食事のくふう』
 出版社:女子栄養大学出版. 価格:税抜き2000円
 注)「がん体験者の声Q&A 抗がん剤治療・放射線治療と食事編」をリライトしたものです。)
(2) 『がん患者さんのための国がん東病院レシピ』
 出版社:法研 価格:税抜き2000円
(3) 『抗がん剤・放射線治療を乗り切り、元気いっぱいにする食事116』
 出版社:主婦の友社 価格:本体1500円
(4) 『抗がん剤・放射線治療をしている人のための食事』
 出版社:ナツメ社 価格:税抜き1700円
(5) 『抗がん剤・放射線治療と向きあう食事』
 出版社:女子栄養大学出版. 価格:税抜き1600円
(6) がん治療中の食事サポートブック2018
 発行:がん研究振興財団
(がん研究振興財団が発行している冊子で、1冊200円です。同財団のHPをご参照ください。なお、PDF版は無料でHPからダウンロードできます)

【味覚変化の症状と原因】
抗がん薬で起こる味覚の変化は、
◎ 舌にある味を感じる部分である味蕾(味細胞)のはたらきが低下する
◎ 末梢神経が傷つき、味を感じて脳に情報を伝達する神経が治療により影響を受け、<味覚中枢が信号を受信して感じられた味を判断する>という一連の流れがうまくいかない
などにより、起こります。
また、抗がん薬による口内炎(口の中の粘膜障害)、唾液の分泌が悪くなって起こる口の中の乾燥、心理的な要因などによっても起こります。
多くの場合、味蕾が再生する3-4週間後には回復します。

抗がん薬に伴う味覚の変化は、「うま味」や「塩味」が感じにくくなる、「甘味」は強く感じるなどの症状があります。「酸味」の変化は少ないといわれています。

味覚変化で起こる症状には、下記のような症状などがあります。
◎ 自発性異常味覚
何も食べていないのに、いつも口の中で『苦い味』(あるいは、『渋味』など)がする自発性異常味覚が最も多くみられます。
例えば、「金属の味がする」、「苦く感じる」などです。
◎ 味覚の低下
抗がん薬の影響で、味覚を感じにくくなり、「特定の味がわからなくなる」、「何を食べても味がしない」、「砂をかんでいるみたい」などがあります。
◎ 味を強く感じる
「何でも甘く感じる」、「塩辛く感じる」などがあります。

【味覚の変化があるときの食事の工夫】
味覚の変化といっても、いろいろなパターンがあるので、どのような変化なのか、あるいは同時に生じている食事に関連した症状(吐き気、口内炎など)などもあわせて、味の調整を検討してみましょう。

<工夫のポイント>
1.味覚の変化や症状に合わせて、味の調整をする
2.うがいをしたり、あめをなめたりする
味覚の変化の状況によって、工夫を変えてみましょう。

1. 味が濃すぎると感じる場合
◎ 強く感じる味の調味料や素材は使わずに、他の味付けをメインにして工夫する。
◎ 状態に合わせて、薄味かだしのみの調理にしてみる。
◎ 化学調味料(だし)を使用せず、天然のだしを利用する。
◎ 食べるときに味付けできるようにしてみる。
◎ 特定の味(苦味・甘味・塩味など)を強く感じる場合は、だし煮やスープ煮のような調理法もおすすめ。
◎ 食品そのものが障害となる味のあるもの(例えば、ハムやソーセージなど)で、苦味を強く感じたり、干物などの塩味を強く感じたりする時は、障害となる味のあるものは控える。あるいは、甘みを強く感じるときは、干し柿やジャムのようなものは控える。

2. 甘みに敏感になり、何でも甘く感じる場合
◎ 砂糖やみりんを料理には使用しないようにする。
◎ 塩、しょう油、みそなどを濃いめにしてみる。
◎ ゆずやレモン、酢などの酸味を利用してみる。

3. 味が本来の味と違って感じる場合(苦い、金属ような味など)
◎ 肉類の味に変化が起きて食べられなくなった場合には、別の食品でたんぱく質をとる。
例)チーズ、ヨーグルト、牛乳、アイスクリーム、ピーナッツバターなど
◎ 肉や魚は、あく抜きや臭み抜きをする。

4. 味が感じにくい場合
◎ 味付けをはっきりさせる。
◎ 香辛料や香味野菜を使う。
◎ 香りやうま味を利用して、風味や深みを加える。
◎ 料理の温度を人肌程度にしてみる。

例えば、「味がしない」、「味が薄すぎる」と感じる場合は、味のはっきりした料理にしましょう。
味付けがはっきりしている料理とは、味付けを濃くすることもそうですが、塩分を多くとったり砂糖を多く入れたりすることばかりを言うのではありません。味をはっきりさせる工夫を参考にしましょう。

◎ だしをきかせる
塩分を増やさずに、味をはっきりさせる工夫をしましょう。
削り節を煮出した後、しばらくおいて冷ますことで、だしがよく出ます。また、シチューにバターなどの乳製品を加えたり、煮物にみりんや酒を加えたりすることで味にコクが出ます。

◎ ごま、ゆずなどの香りや、酢を利用する
酢の物にレモン、かぼす、ゆずなどを添えると酸味がよく利くようになります。
焼き魚は、塩や酒で臭みを抜いて、味付けなしで焼き、レモンやかぼす等を添え、酸味を利用しましょう。また、アジを素焼きにして、レモンなどをしぼって食べてみましょう。しょう油をかける時は、なるべく少量にするよう心がけます。また、片栗粉をまぶして揚げてから酢じょうゆにつけ、南蛮風にしてみるのもよいでしょう。

◎ 食材のうまみをいかす
食材を増やすことで、具のうまみがたくさん出て味がはっきりします。
汁物を作る時は、みそやしょう油の量は普段通りで増やさずに、具をたくさんにする、具の種類を増やすなど工夫します。また、うま味を利用して、味を薄めにして、だしを濃くしてみましょう。

◎ 味にアクセントをつける
味の変化が少し分かる場合には、味に変化をつけたりアクセントになるものを添えたりすることが効果的です。
からしあえ、ごまあえ、梅肉あえ、しょうが焼き、セロリやクレソンのサラダ、カレー風味など、多少の香辛料や香味野菜を用いて味に変化をつけるとよいでしょう。また、漬物などを味のアクセントにそえることも効果的です。

◎ 少し低温の料理にする
できたての温かいものを食べるよりも、少し冷めた程度の料理を食べる方がおいしく感じることがあります。
肉じゃがやシチュー、茶わん蒸しなどは、冷ましてから食べてみましょう。

苦味、薬のような味、金属のような味など、本来と違う味を感じたり、嫌悪感を覚えたりする食品や調味料は控えましょう。
◎ 塩味を控えめにする。
◎ だしを利かせたり、ごまやゆずなどの香り、酢を利用したりしてみる。
◎ 化学調味料の味が気になることがあるので、控えめにする。

【口に合う、たんぱく質の豊富な食品をさがす】
患者さんの多くは食欲不振などの症状から低栄養状態になり、食べやすいものとして糖質系(めん・パン・くだものなど)が中心になりがちです。そのため、たんぱく質の補給がとても重要になります。
けれども、実際にはたんぱく質を多く含む食品は、においなどから敬遠されがちです。患者さんの口に合うもので、たんぱく質が豊富に含まれる食品を探してみましょう。

1. チーズ
◎ 料理にのせて焼いてみましょう
   パン・ハンバーグ・ホットドッグ・ピザ・肉・魚・野菜・卵
◎ すり下ろして料理にかけてみましょう
   スープ・ソース・グラタン・野菜・マッシュポテト・パスタ
◎ サラダに混ぜてみましょう
◎ 料理に加えてみましょう
   パスタ・オムレツ・いり卵・カレー
◎ おやつに加えてみましょう
   チーズケーキ・ホットケーキ・クレープ

2.牛乳・ヨーグルト
◎ 飲み物や料理に使ってみましょう
  カレー・シチュー・グラタン・卵焼き・スープ・ホットケーキ・ヨーグルトサラダ
◎ インスタント食品に加えてみましょう
  シリアル(コーンフレーク)・スープ・ココア
◎ その他
  ドレッシング、魚や肉の下味、ヨーグルトシェイクやヨーグルトアイスなどデザートに

3. 豆・豆腐
◎ 煮たり、裏ごしにしたりして、食べてみましょう
  茶わん蒸し・あんこ・プリン
◎ 料理に加えてみましょう
  カレー・グラタン・ハンバーグ・煮物・炊き込みご飯

【吐き気やおう吐の種類】
吐き気やおう吐には、
(1) 急性(治療後、24時間以内に起こる)
(2) 遅発性(治療後、24時間以降から起こり、急性の吐き気やおう吐よりは弱いが、数日間続く)
(3) 予期性(これまでの抗がん薬治療での吐き気の経験など精神的な要因によるもの)
があります。

予期性の吐き気やおう吐の場合、抗がん薬治療で過去に吐き気やおう吐が出たことを思い出し、治療の前から、また治療のことを考えただけでも吐き気がでてしまうこともあります。
ただ、予期性の吐き気やおう吐は、以前は2割ほどの患者さんにみられていましたが、吐き気やおう吐に関して予防的にお薬を使ったり、新しくより効果のある吐き気止めのお薬が開発されたりと、吐き気やおう吐に関する症状コントロールが進歩することで、現在ではかなり減ってきています。

副作用でつらいという経験は心に大きく残ります。過去に副作用でつらい経験をしていると余計にその治療が怖くなったり、不安になったりしやすいということもあります。
医療者は、副作用が少しでも軽くなるように、できるだけのことは行っていくと思いますので、副作用への不安、つらい経験があったことなど、遠慮なく担当の医師や看護師にその旨お伝えください。

【通院治療と吐き気】
最近では、抗がん薬治療を通院で行うことが増えてきました。
これは、抗がん薬の副作用を軽くするための薬(吐き気止めなど)や、その他の対処方法が進歩したことが背景にあります。
患者さんが安心して、抗がん薬治療を受けられるように、病院によっては通院治療センターを開設し、専任スタッフを配置したり、リクライニングチェアやベッドを備えたりしています。
また、患者さんを治療する医師以外に、薬剤師、看護師を中心に、栄養士、心理職(公認心理師など)、医療ソーシャルワーカー、がん相談員など、多くの職種の者が患者さんをサポートします。

ただ、患者さんにとっては、通院で行われる抗がん薬治療は、病院を出ると医療者がそばにいないことになり、不安がつのることもあると思います。
その一方、『自分のペースでリラックスできる時間ができた』、『(精神的な状態に左右されやすい)吐き気や食欲不振も、入院して治療を受ける場合よりもかえって少なかった』と話される患者さんもいらっしゃいます。

吐き気やおう吐には個人差があり、通院治療の場合、それぞれ個人によって生活スタイルや立場も異なります。治療前、治療中、治療後の体調の変化を見きわめながら、吐き気に対して自分ができることを整理し、自分のペースで生活のリズムを作り出していくことが大切です。自分の体調の変化をつかむことで、より自分に合った対処方法を見つけることができると思います。

また、通院治療だからと言って、我慢をする必要はありません。わからないことがあるとき、つらいときは、医師、看護師、薬剤師、などにご相談ください。
医師の診察時間は短くて、うまく話ができないということであれば、治療の副作用や対処方法など説明をしてくれた薬剤師や、通院治療を行っている部門の看護師などに我慢せずに話してみましょう。

【吐き気に対処するための工夫】
1.治療当日の食事
◎ 治療の開始時刻に合わせ、朝食を少なめにとるか、あるいは朝食は普通にとり、昼食を抜くなどの工夫をしましょう。
◎ 治療後数時間は固形物を食べることを控え、体を楽にしていましょう。
◎ 通院治療の場合、帰宅後は、部屋の空気を入れ換えたり、音楽やテレビをみたり、好きなことをしながら気分転換をして、気持ちを落ち着かせましょう。

2. 自分の体調に合わせた工夫
自分の場合は、
◎ どのようなときに、吐き気が強くなるのか
例)
◇ 食事の時間になると、ムカムカする
◇ 温かいごはんや味噌汁のにおいでムカムカする
◇ 治療の日の朝
◇ お菓子の甘い匂い
◇ 2種類以上の野菜を混ぜ合わせた煮物
◇ 部屋のにおい、トイレのにおい、香水や香料のにおい、たばこのにおい など

◎ 食べやすい食事は何か
例)
◇ そうめん
◇ 酢の物
◇ シャーベット  など
治療後の体調の変化を、日を追って整理してみましょう。

自分の場合は、どのような状況で、吐き気が出たり強くなったりするのかを整理することで、そのきっかけをつくらないように工夫できることもあります。
吐き気が起こるパターンを知り、「いつ、どのような時に吐き気やおう吐が起こるのか」に注意し、比較的調子の良い時に食べるようにしましょう。
また、自分にとって食べやすい食事を整理すれば、時期にあわせて、自分なりの食事面での工夫をすることもできます。

吐き気やおう吐は、おう吐中枢への刺激や、消化管粘膜の作用によって起こります。緊張や不安などの心の状態や、不快なにおい、音、味覚などが誘因になることがあります。

気分が悪く吐き気がある時は、誰でも食べられないものです。
「吐くのが嫌だから食べない・・・」、「食べると吐いてしまうから食べない・・・」と、食べることを自分で否定せず、食べられそうな時に食べればよいと心にゆとりをもって、食べる気持ちを忘れないことが大切です。

胃の中に食べ物が長くとどまっていることで吐き気をもよおしたり、おう吐によって消化の動きが低下したりすることがあります。そこで、なるべく胃の中にとどまっている時間が短い食べ物(炭水化物など)を中心にとり、胃への負担を軽くしましょう。
また、消化があまりよくないものや繊維の多い野菜、脂質などは控えましょう。

◇◆◇控えたほうがよいもの
◎ 繊維の多い野菜:たけのこ・ごぼう・れんこん・ふき
◎ 香りの強いもの:ウド・セリ・にんにく・セロリ
◎ 消化があまりよくないもの:きのこ類・こんにゃく・脂肪の多い肉

おう吐がある場合、水分と一緒に胃液などに含まれている電解質(カリウム、ナトリウムなど)も体の外に排出されてしまいます。
多量に水分や電解質が失われると、脱水症状を起こすこともあるので、食事がとれない時やおう吐が続く時は水分をこまめにとりましょう。
手軽に電解質を摂取できる飲み物では、スポーツドリンクがあります。スポーツドリンクは常温に近いものを、少量ずつ回数を多くして飲みましょう。また、そのまま飲むより1/2に薄めた方が、吸収もよくなり、おう吐も起こりにくくなります。

◇◆◇水分をとりやすいもの
清涼飲料水(炭酸飲料・果汁飲料・茶系飲料など)、スポーツ飲料、お茶、水、スープ、アイス、栄養バランス飲料
※ 牛乳やみかんなどの柑橘系のジュースは、おう吐を誘発しやすいので控えましょう。
また、イレッサなど一部の抗がん薬や高血圧のお薬の一部等では、相互作用の可能性から、グレープフルーツジュースを控えるように説明があると思いますので、ご注意ください。

【吐いてしまったとき】
◎ 吐いてしまったときには、うがいをして口の中の不快感をやわらげましょう。レモン水や冷たい番茶などを使うと口の中がさっぱりします。
◎ おう吐がある場合、消化管(食道や胃、腸など)の粘膜が過敏になっていることがあるので、1~2時間食事を控えてみましょう。
◎ 吐いたもののにおいで、再び吐き気が誘発されることがあります。吐物は速やかに片付けましょう。トイレで吐いた場合は、すぐに流すようにしましょう。
また、『ちょっと動くだけで吐きそうになる』ときなどは、横になっている枕の脇などに、乗物酔い等で使うエチケット袋を準備しておくと、よいでしょう(密封性があり、においももれない、吐いたモノをゼリー状や固めるタイプのもの)。
おう吐した後は、口の中をすすいだ方がよいので、ストロー付きの容器なども準備しておき、上記のレモン水や冷たい番茶などで口をすすぎ、エチケット袋を閉じて、少し楽になってから、始末しましょう。

【吐き気があるときの食事・調理・生活上の工夫】
どのような状況時に吐き気やおう吐が起こるかを考え、その状況に沿った方法を試みましょう。

1. 食事前
食事の前に、レモン水や番茶などでうがいをすると、おう吐の予防になります。

2. 調理しているとき
冷凍保存や惣菜、ミールカット(食材がすべてカット済みになっていて、調味料等もついている場合があります。あとは調理するのみとなっている時短食材)などを活用して、調理時間を短縮してみましょう。また、可能であれば、家の人に調理してもらうのもよいでしょう。
メニューは、シンプルに1つ、あるいは少ない数の食材にして、調味料も塩味だけなどシンプルにしましょう。具材が多すぎるとにおいが混ざって吐き気を誘発することがあります。

3. 食事をしているとき
ゆっくりと食べましょう。また、室温程度の料理を食べましょう(少し冷ますとにおいが減ります)。

4. 食事のあと
食後2時間は仰向けに寝ないようにし、からだを衣類で締め付けないようにします。また、食後はゆっくりとくつろぎましょう。

5. その他の工夫
◎ 吐き気がある時は、一度にたくさんのものを飲んだり食べたりせずに、少しずつ何回かに分けて食べるとよいでしょう。サンドイッチやおにぎり、寿司など1口サイズに小さくして食べることをおすすめします。
また、食べる時には、よくかんでゆっくりと時間をかけて食べることも大切です。

◎ おむすびやおかずを小分けにするなどして、冷蔵庫や冷凍庫に入れておくと、食べたい時に電子レンジで温めれば、すぐに食べられます。また、気分のよい時に作り置きしておくとよいでしょう。

◎ 大きな器にたくさん盛り付けてしまうと、「こんなに残してしまった・・・」とか「これだけしか食べられなかった・・・」などと思ってしまうので、少しずつ盛り付け、いろいろな種類を用意してみるのもよいでしょう。

【食べやすく栄養をとりやすいものと控えたほうがよいもの】
1. 食べやすく、栄養をとりやすいもの
(1) 主食を変えてみる
米は、炭水化物を多く含んでいますが、炊きあがる時などのにおいで吐き気を感じることがあります。そのような時は、主食をパンに変えてみましょう。パンは、小麦粉からできていて米と同様に炭水化物を多く含み、調理をしなくてもよいので手軽に食べられます。パンを選ぶ時は、なるべくバター(脂質)の使用が少ないものを選ぶとよいでしょう。
また、その他にはそうめん、スパゲティ、そば、うどんなどもおすすめです。

(2) くだものを利用する
食事だけにとらわれず、くだものも食べてみましょう。くだものの中でも、バナナ、りんご、キウイフルーツなどは、炭水化物を多く含んでいます。
バナナは、皮をむき両端を切ってラップでくるみ1本丸ごと、あるいは好みの厚さに切ってフリーザーバッグに入れて冷凍しておき(変色が気になる場合は、皮をむいたあと、レモン汁を少々ふりかけておく)、食べる際に自然解凍して食べてもおいしく食べられます。バナナ以外にも、ぶどう、いちご、パイナップル、ベリー類など味が濃いフルーツ(冷凍すると、甘みなど感じにくくなるため)なども冷凍にしておけます。市販でも冷凍フルーツが売っているので、それを常備してもよいでしょう。
リンゴは、煮リンゴにして(砂糖等は使わず)冷蔵庫で冷やしておくと、やわらかく食べやすいでしょう。缶詰で市販されている、桃、みかん、さくらんぼ、パイナップルなどを手軽に利用してみるのもよいでしょう。

(3) シリアル食品を利用する
シリアル食品は、とうもろこし、米、大麦、小麦など炭水化物が多く含まれているものを主原料としていて、器に入れて牛乳や豆乳、ヨーグルトなどをかければすぐに食べることができます。シリアル食品の中には、特定の栄養分を強化したものもありますので、手軽に利用してみるのもよいでしょう。

治療時には満腹でも空腹でもよくありません。胃の中に少し物が入っているくらいが、吐き気やおう吐を起こしにくい最もよい状態と言われています。

【栄養補助食品を利用する】
食事に対する基本的姿勢としては、「食べられる時に食べられるものを」ですが、重度の体重減少またはそう予想される場合は、濃厚流動食(バランス栄養飲料)や他の補助食品などで栄養状態を維持・向上する必要があります。

「栄養補助食品」とは、一般的にはビタミンやミネラルなどのサプリメントがよく知られていますが、通常の食事で必要な栄養が得られない場合に、効率よく栄養を補うために用いるものです。
また、最近の栄養補助食品は、種類や形状、味も豊富になりました。中には、お茶、あずき、黒豆、コーンスープなどの味もあり、飲みやすく摂取しやすいドリンクタイプもあります。

◎ 栄養補助食品の購入方法
「栄養補助食品を買おうと思ったけれど売っていません。どこで買えばいいの?」と、いうような声を耳にすることがあります。
残念ながら、栄養補助食品は、一般のスーパーなどで買えないものが多いのが事実です。しかし、通信販売などシステムは充実していますので、かかっている病院の管理栄養士に相談して購入できるところを教えてもらうのもよいでしょう。

【口の中をきれいにして、保湿する習慣を身につける】
口の中には、もともとたくさんの雑菌(細菌)が存在します。本来なら、唾液が自然と口の中をきれいにしてくれたり、歯磨きやうがいで口やのどをきれいにしたりしていますが、副作用で唾液の出が一時的に悪くなる場合もあります。

そこで、副作用で体調が悪いときも、できるだけ口の中のきれいにして、保湿することが重要です。そして、口の中をきれいに保つためには、以下のことを毎日続け、習慣化していくことが大切です。
 a)正しいブラッシングを覚え実行する
 b)歯間清掃を行う
 c)うがい
 d)保湿

1. 歯みがき
◎ ヘッドは小さなもの
◎ 毛の硬さ:通常はナイロン毛の『ふつう』の硬さの歯ブラシ
注)ただし、出血傾向、歯ぐきなどの痛み、骨髄抑制(白血球、赤血球、血小板などが低下しているとき)が強いときは、「軟毛」、「超軟毛」を使用
◎ 歯ブラシの交換:1カ月に1回程度
◎ みがき方:ペンを持つように歯ブラシをもち、歯と歯ぐきに対して、90度、あるいは45度くらいの角度であてて、歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目にあてて、軽い力で小刻みに動かす。
◎ 歯磨き回数:起床時、毎食後、寝る前
注)だるさが強いとき、吐き気があるときなどは、無理して、回数を守らなくてもかまいません。ただ、その場合でも、1日に少なくとも1回はきれいに磨くように努めましょう。

2. 歯間清掃
◎ 歯間をきれいにする際、歯間清掃用の歯間ブラシやフロスなどを使うと、歯と歯の間の歯垢(しこう)を取り除く効果が高くなる。
注)ただ、使い方に気をつけないと、歯ぐきを傷つけやすいので注意する。

3. 口の中の粘膜の清掃
◎ 口の中の粘膜をきれいにすることで、口の中の細菌数も減る。
◎ 粘膜清掃の道具:『軟毛の粘膜ブラシ』、『スポンジブラシ』など
◎ 歯磨き剤は、使用しない
◎ ブラシやスポンジに少量の水を含ませて、口の中の奥側から手前に動かしてきれいにする。
両側の頬の粘膜、舌の下側、舌など

4. 入れ歯の管理
◎ 入れ歯の表面は、入れ歯の材質や形などの関係で、細菌が付着しやすく、カビの一種(カンジダ)も増えやすい。そのため、入れ歯を汚れたまま使っていると、感染の危険性が高くなる。
◎ 毎食後、入れ歯を外し、入れ歯用のブラシを使い、流水で入れ歯についている食べ物かすや汚れなどをきれいに取り除いてから、『義歯洗浄剤』につけておく。

5. うがい
◎ 口の中をきれいにして、保湿も保つために、1日に4回以上、水、あるいは生理食塩水でのうがいを行う。
◎ 生理食塩水の作り方
(1) 準備するモノ:きれいに水洗いした500mlのペットボトル1本、食塩4.5g(小さじ1杯弱)、水500ml
(2) きれいに洗った500mlのペットボトルに、食塩小さじ一杯弱と水を容器の9割くらい(約500ml)まで入れる
(3) ふたをして、塩がとけるまでよく振る
(4) コップに小分けして、うがいに使用する
注)生理食塩水のうがい水は冷蔵庫で保存して、1日で使い切る

6. 保湿について
口の中が乾燥しないように『保湿』につとめることは、口内炎ができたり、悪化したりするのを防ぐための大切です。
市販の保湿剤には、マウスウォッシュタイプ、スプレータイプ、ジェルタイプがあり、多くのメーカーから多種多様な保湿剤が出ています。
頬の粘膜や舌のふちは、歯のとがった部分や歯並びの影響で頻回に接触して刺激を受けることで、よけいに障害を受けやすいので、予防的にジェルタイプの保湿剤などを塗りましょう。
また、就寝時にも口腔(こうくう)内が乾燥しないように、マスクをつけて寝るのもよいでしょう。

【食事とご家族と】
患者さんやご家族、どちらからも食事に関する悩みやつらさをうかがうことがあります。
例えば、患者さんからは、「せっかく私のためにと、一生懸命に工夫して作ってくれているのに、食べられなくて申し訳ない。」、「食べられない自分を責めてしまう。」、ご家族からは、「少しでも栄養になれば、力になればとがんばっているけれど、(患者さんの)つらそうな表情や、一口、二口しか食べられないのをみていると、どうしてよいかわからなくなる。無力さを感じる。」など、お互いを思いやるが故、自分を責めてしまったり、無力感に襲われたりすることがあるようです。

患者さんにとっては、がんばってもどうしても食べられない時期があります。また、ご家族が一生懸命、体力がつくように、栄養がとれるようにとがんばってつくっても、患者さんは食べられないこともあります。けれども、これは、患者さんとご家族、どちらが悪いわけではありません。

お互いががんばりすぎないように、そして、食に関連する症状が強いときは、ご家族は、患者さんが体とこころを休め、無理をしない時間の中でつらさがやわらぐように、『見守る』ことを第一にしましょう。そして、患者さんの具合が少しずつ楽になってきたら、そのときは、一緒に食卓を囲み、おしゃべりをしながら食べてみましょう。

『自分を責める』、『相手を責める』、どちらも、自分も相手もつらくなるばかりです。相手をほめたり、ねぎらったり、「ありがとう」をいえたりするのは、お互いにとって、力にもなります。

患者さんが、自分の食事に関係する症状(食欲不振、吐き気、味覚の変化、口内炎など)やその度合いの日々の変化を知り、『無理をしない時期』と『自分なりにがんばってみる時期』のめりはりをつけるように、ご家族も、『見守る時期』と『食事作りなどをがんばってみる時期』というように、めりはりをつけてみましょう。

《参考文献》
(1) 静岡がんセンター. がん体験者の声Q&A 抗がん剤治療・放射線治療と食事編.2007(冊子)
(2) 監修 日本がん看護協会. 編集 狩野太郎、神田清子. がん治療と食事 治療中の食べるよろこびを支える援助. 医学書院. 2015(書籍)
(3) 岡田明子、他. 乳癌化学療法による味覚障害の実態調査. 外科 2017 ; 79 : 257-260
(4) 神田清子、他. 化学療法を受けた患者の味覚変化に関する研究. 日がん看会誌.1998 ; 12 : 3-10
(5) 石川徹 、他.アンケート調査による外来がん化学療法に伴う味覚異常の発生に関する検討. 癌と化学療法. 2013; 40: 1049-1054
(6) 市川度 編著. がん薬物療法の副作用ケア とことん攻略本. メディカ出版. 2016
(7) 日本がん口腔支持療法学会/ 日本がんサポーティブケア学会.がん治療に伴う粘膜障害マネジメントの手引き 2020年版. 2020.金原出版

(最終更新日:2020年6月23日)


 
参考になるホームページ
(1)がん体験者の声Q&A 抗がん剤治療・放射線治療と食事編(PDF版)
https://www.scchr.jp/book/yorozu/yorozu-qa3.html
抗がん剤治療や放射線治療によって起こる症状への対応を「食事」に焦点をあててまとめています。第一部は「料理の工夫」で、副作用症状別に適しているメニューやレシピ、症状別のワンポイントアドバイスを確認できます。また、メニューアレンジや便利メモなども紹介しています。第二部は「食生活の工夫」で、症状別に食生活や日常生活のなかでの工夫の情報を紹介しています。分冊もあります。
(2)SURVIVORSHIP.JP:抗がん剤・放射線治療と食事のくふう
https://survivorship.jp/ (iPad、iPhone、Androidのアプリ版はこちらから)
https://survivorship.jp/meal/ (PCで閲覧・検索する場合)
『SURVIVORSHIP.JP』は、静岡がんセンターと大鵬薬品工業(株)との共同研究の成果による情報支援ツールの一つで、治療によって生じるつらさをやわらげるくふうなどの情報提供を行うサイトです。
『抗がん剤・放射線治療と食事のくふう』は、抗がん剤や放射線治療中の食事に役立つメニューやレシピを副作用症状に合わせて検索、閲覧できます。176品のレシピが掲載され、ジャンル別絞り込みでは、主食(米、パンなどの種類別)、主菜(肉、魚などの種類別)、副菜、汁物、デザートと飲み物などで絞り込みもできます。
なお、このメニューやレシピは、iPad、iPhone、Androidのアプリにもなっています。
(3)国立がん研究センター東病院「CHEER!(チアー)」
https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/CHEER/about/index.html
東病院の栄養管理室が実施していた「柏の葉料理教室」(がん症状別料理教室)をもとに、症状別に作られたレシピ、症状別のアドバイス、調理のポイントなどの情報があります。
(4)静岡がんセンター 動画『口腔ケアの実際』
https://www.scchr.jp/video/contents/toubyou/h30_17.html
2018年の患者・家族集中勉強会での講義を動画で配信しています。歯磨きの仕方など、具体的な参考になります。

 

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