自分の助言集をつくる
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お腹(腹部、骨盤内)に放射線をあてると、腸の粘膜が傷ついて、下痢が起こることがあります。多くは、放射線治療を始めて、2~4週後に起こります。
下痢の程度によって、整腸剤や下痢止めを使います。
排便後は、肛門周囲を洗浄して清潔に保つようにしましょう。
下痢の状態(色、硬さ、回数など)と食事の記録をつけておくと、食事を見直したり、医師や看護師に自分の状態を伝える際に役立ちます。
下痢の症状があるときは、脱水症状が起こりやすくなります。また下痢によって水分と一緒にカリウムも排出され、カリウム不足が生じ、全身に脱力感を感じることがあります。積極的に水分や電解質を摂りましょう。水分量の目安は、普段よりも多い量、一日にコップ8~10杯ぐらいです。水やお茶だけでなく、電解質を含んでいるスポーツ飲料なども摂りましょう。
熱すぎたり、冷たすぎるものは、腸の運動を活発にするため、室温程度のものがよいでしょう。
油っぽい料理、糖分を多く含む料理やお菓子などは、腸に負担をかけます。食物繊維を多く含む生野菜は、腸のぜん動運動を活発にし、症状を悪化させるおそれがあるので、なるべく控えて、低脂肪、たんぱく質の摂取を心がけましょう。
◎低脂肪でたんぱく質が豊富な食材
たまご、豆腐、鶏肉、はんぺん、白身魚など
◎控えたほうがよいもの
○繊維が多くかたいもの:ごぼう、れんこんなど
○油っぽい料理:揚げ物、ウナギの蒲焼きなど
○腸内で発酵しやすいもの:ガム、豆類、キャベツ、さつまいも、くりなど
○刺激物:香辛料、アルコール、炭酸飲料、カフェイン飲料など
食事を再開するときは、胃腸に負担が少ないものを少量から始めましょう。お腹の調子をみながら徐々に戻していきます。野菜は汁ごと食べられるスープや汁物にするなど、調理法も工夫してみましょう。
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