「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

悩み

排便の調節がうまくいかず、便秘と下痢の両方が繰り返し起こり、悩んでいる。
14 件の体験者の声があります。

助言

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【自分の食生活と排泄の習慣を把握する】

排便の調節がうまくいかない理由には、(1)胃、大腸などの消化器の手術によって消化機能などが低下したとき、(2)抗がん剤治療による消化器症状、などがあります。

頑固な便秘の場合、固い便がふたをしてしまって下剤でやわらかくなった便が上から押してもなかなかふたがとれずにどんどん下剤をのんでしまうことがあります。そうすると、ふたがとれたとたんに下痢になってしまいます。また、手術によって消化機能が落ちてしまい、以前だったら下痢にはならないような食品で下痢してしまうこともあります。

まずは、しばらく自分の食事日記、排泄日記をつけてみましょう。どういう食事、食品を食べたときに便秘や下痢をしやすいのかがわかれば、そういう食品を控えるようにしてみてもよいでしょう。


 
【基本的な注意点】

基本的な注意点には以下のような事柄があります。当たり前のことかもしれませんが、当たり前のことを生活のなかに取り入れ習慣づけることが大切だと思います。

◎ 食事は規則正しい時間に、腹八分目(術後であれば7分目くらいでも)
不規則な食生活は、便秘や下痢の原因になります。特に、胃や大腸の手術後は、腸閉塞にも気をつけなければいけませんし、術後の合併症にも注意が必要です。

◎ 消化の良い食品を時間をかけて食べる
消化のはたらきが落ちているときには、はたらきを助けながら胃や大腸に負担をかけないようにする必要があります。

◎ あまり気にしないようにする
下痢や便秘は、ストレスや不安も影響します。激しい腹痛を伴ったり、おなががはって苦しかったり、吐き気を伴ったり等がなければ、あまり気にしないようにしてみましょう。2-3回の下痢があってもそれが普通という人もいます。ただし、便の量は気をつけて確認しましょう。また水のような下痢が頻繁に続くときには脱水にも注意しなければなりません。


 

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