「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

悩み

これ以上の体重減少が止まってほしい。食事のとり方や生活の仕方を誰かに指導してほしい。
1 件の体験者の声があります。

助言

自分の助言集をつくる EPUB形式でダウンロード  印刷用表示

【食事量をどのように増やしていけばよいのか】

退院後半年の時点で、胃の手術前に比べて、体重が増加している患者さんは少なく、手術前より減少しているか、退院時よりは増えているけれど手術前までには回復していない患者さんがほとんどです。
体重減少をとめるには、摂取エネルギーを増やす、つまり食事量を増やすことが有効なのですが、「胃切除後、ダンピング症状などを起こさずに、どのように食事量を増やしていけばよいのか」という患者さんやご家族の声をよく聞きます。
一般的には、1回の食事摂取量が少なくなるぶん食事回数を増やすこと、少量で高エネルギーの食品をとることが挙げられます。
高エネルギーの食品の例として、たんぱく質が豊富に含まれる食品を紹介します。

1. チーズ
料理にのせて焼いてみましょう : パン・肉・魚
すり下ろして料理にかけてみましょう : スープ・マッシュポテト
料理に加えてみましょう : オムレツ・炒り卵
おやつに加えてみましょう : チーズケーキ・ホットケーキ

2. 牛乳・ヨーグルト
飲み物や料理に使ってみましょう :シチュー・卵焼き
インスタント食品に加えてみましょう : シリアル(コーンフレーク)・スープ
その他 : ドレッシング、魚や肉の下味、ヨーグルトアイスなどデザートに

3. 豆・豆腐
煮たり裏ごししたりして食べてみましょう : 茶碗蒸し・あんこ・プリン
料理に加えてみましょう : 煮物・炊き込みご飯


 
【栄養士に個別相談する】

患者さんの現在の食事内容や、消化機能、食習慣などを総合的に判断して、患者さんや、調理されるご家族にあった改善方法を提案する必要があります。
おかかりの病院の栄養士に相談できないか、担当医に聞いてみるとよいでしょう。お住まいの自治体でも栄養相談を行っている場合があるので、保健センターにお問い合わせ下さい。


 
【栄養をできるだけとる: 栄養補助食品の利用】

食事があまり摂れていない時には、消化吸収がよく、バランスのとれた栄養素を配合している濃厚流動食(バランス栄養飲料)や栄養補助食品を利用するのもひとつの方法です。

◎ 栄養補助食品の購入方法
「栄養補助食品を買おうと思ったけれど売っていません。どこで買えばいいの?」と、いうような声をよく耳にします。
残念ながら、これらの栄養補助食品は、一般のスーパーなどで買えないものが多いのが事実です。しかし、通信販売などのシステムは充実していますので、かかっている病院の管理栄養士に相談して購入できるところを教えてもらうのもよいでしょう。


 

ご意見・ご感想

よりよい情報提供を行うために、ご意見やご感想をお寄せください。
いただいた評価やご意見・ご感想は、今後、このコンテンツ(情報のなかみ)に役立たせていただきます。

なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、下記「がん相談支援センター」をご利用ください。

【がん相談支援センター】
お困りごとやご相談がある方は、
●静岡県内の方は、
静岡がんセンター「よろず相談
もしくは、静岡県内のお近くのがん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター
●静岡県外の方は、
お近くのがん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター
にご相談ください。

【このコンテンツの評価】
※このコンテンツは役立ちましたか?
役立った 少し役立った どちらでもない あまり役立たない 役立たない
※あなたは  患者  家族  医療関係者  行政関係者  その他

【このコンテンツへのご意見・ご感想】
注)自由記述欄への個人情報のご記入はご遠慮ください。


がん体験者の悩みQ&A

がん体験者の悩みQ&A