「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
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悩み

食事を思うように摂れず、体重が減ったまま戻らないことに悩んでいる。
30 件の体験者の声があります。

助言

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【食事をするうえでの基本的なコツ】

胃の手術後、残った胃がだんだん大きくなって元通りになったりするわけではありません。胃が小さくなったりなくなったりしたぶん、胃が行っていた消化や吸収を小腸など他の消化管でおぎなうことになりますが、以前よりはそのはたらきは低くなります。だからこそ、少しでも消化吸収を助け、栄養をとっていけるように、食習慣を変更していかなければいけません。

胃を切ったことでこれまで胃が行っていたはたらきが低下して起こる様々な症状(胃切除後症候群)には注意が必要ですが、基本的には、食事の種類や内容に関しては特に制限はありません。ただし、以下の3点は基本的な事柄として続けていきましょう。

◎ よくかんでゆっくり食べる
胃の手術をすると、胃のはたらきをどこかで補っていかなければいけません。よくかむことで、食べ物は細かくなり、また唾液で消化も助けます。

◎ 1回の食事量を減らして回数を多くする
胃を切ったことで胃は小さくなりますから、つめこみすぎれば苦しくなります。そこで、1回の量を減らして回数を多くする必要がでてきます。最初は、3回の食事と3回の間食という6回食が目安ですが、3ヶ月を過ぎてくると、少しずつ1回の量を増やして間食の回数を減らしていけるかもしれません。ただし、1回に食べられる量、食事回数を減らす時期などは個人差があります。自分にとって適当な1回量をみきわめていくのはあなた自身です。また食事回数を減らしていくのも、1回の食事量とあわせて徐々に行っていきましょう。

◎ 食事は規則正しい時間に食べる
消化を少しでも助けるために、規則正しい時間に食べることは大切です。


 

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