悩み

放射線で、唾液が出なくなり、味覚や嗅覚の障害もあり悩んでいる。
7 件の体験者の声があります。

助言

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【放射線治療による唾液の減少】

複数の症状が書かれていますが、ここでは放射線治療による唾液の減少について説明したいと思います。味覚、嗅覚については分類項目別の『11-1-4-4放射線の後遺症による味覚・嗅覚への影響』をご参照下さい。
 
治療により唾液分泌に変化がみられることがあります。唾液腺の付近に放射線治療を受けた場合は、唾液腺が萎縮(いしゅく)して唾液が出にくくなります。唾液の出る量が少なくなると、口の中の粘膜が傷つきやすい状態になり、炎症を起こしやすくなります。
食事の面では、唾液の量が少なくなると、飲み込みにくくなりますので、食べやすくなる工夫をしましょう。唾液の減少と炎症があるときは、水分が多くやわらかい、口当たりのよい食品がよいでしょう。

<工夫のポイント>
1. 飲み込みやすく、食べやすくなる工夫をする
2. こまめに水分補給をしたり、氷をなめたりする
3. 口の中をきれいに保つようにする


 
【飲み込みやすく、食べやすくなる工夫をする】

食べやすいようにやわらかく調理し、細かく刻んだり、ミキサーにかけたり工夫して、できるだけ口から食べるようにしましょう。
市販のスポーツ飲料や高カロリー飲料などを利用してもよいでしょう。

1. 食べやすくなる工夫
○ 水分が多くやわらかい、口当たりのよい食品をとりましょう。
○ 少量の油脂類を加えると飲み込みやすくなります。
○ あんかけやソースにからめるなど、水分にとろみをつけると食べやすくなります。
○ 誤嚥の心配がある時は、食品の形態や水分に注意が必要です。(増粘剤などを利用しましょう)
○ 食事は飲み物や汁物とセットで食べるとよいでしょう。
○ 食事は人肌程度がよいでしょう。
○ 痛みが強い場合は、食品の形態をゼリー状やピューレ状、流動食にしてみましょう。
○ 味付けがしみるような場合は、薄味にしましょう。

2. 控えたほうがよいもの
熱い・辛い・すっぱいなどの刺激の強い食品、かたく乾燥した食品
酸味の強いくだもの、甘みの強い飲み物

3. 栄養補助食品の利用
口やのどのあれがひどく、食事があまりできない時は、濃厚流動食(バランス栄養飲料)や栄養補助食品などを利用し、栄養状態を維持・向上する必要があります。
これらは、栄養やカロリー補給になるだけではなく、乳製品や大豆を主原料にしているものが多く、口内のあれた部分にしみにくく飲みやすいので効果的です。


 
【こまめに水分を補給したり、氷をなめたりする】

口の中が乾燥することによる様々な症状を防ぐためにも、水分はこまめに補給しましょう。氷や水など水分を補給しやすいように、準備しておくとよいでしょう。
口の中があれている時には、氷が四角いとあたって痛いので、丸い形に固める製氷器を利用するか、水道水などで角を溶かして丸くしてからなめるとよいでしょう。
また、炎症がひどい時には、水分でむせる場合もあります。こういう場合には、とろみ剤を使ったり、ゼリー状の水分補給食品などを利用したりしましょう。


 
【口の中をきれいに保つようにする】

口の中には、もともとたくさんの雑菌(細菌)が存在します。本来なら、唾液が自然と口の中をきれいにしてくれたり、歯磨きやうがいで口やのどをきれいにしたりしています。
しかし、治療により唾液が出にくくなったり、口の中やのどの粘膜がただれて痛み、歯磨きが十分にできなくなったりすると、口の中の雑菌が増え、感染を起こすことがあります。食事の前後にうがいや歯磨きをし、口の中をいつもきれいに保つよう、心がけましょう。


 

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