自分の助言集をつくる
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痛みの具合やその他の症状を伝えても、取り合ってもらえないということですが、あなたは担当医にどのように症状を伝えていますか。診察室での担当医とのやりとりを思い出してみましょう。あなたは、医師に症状をどういう言葉で話し、医師はあなたにどう答えたのでしょうか。
患者さんの多くは、医師の診察を受けるとき、緊張していますし、不安が強いときもあります。特に、検査結果を聞くときなどは、多くの患者さんがとても不安になるようです。“○○について聞いてみよう”と思っても、緊張していたり、医師のペースで診察がすすんでいると、いつ質問して良いのかタイミングがつかめなかったり、聞くこと自体を忘れてしまうことがあります。
そうならないためにも、気になっていること、医師に確認したいことをあらかじめ小さなノートやメモで、箇条書きに整理しておきましょう。箇条書きに書き出すことは、ご自分の頭の中を整理することにもつながります。そのうえで、書き出した事柄に優先順位をつけてみましょう。外来が混んでいるとき、いっぺんにすべて確認できないこともあります。優先順位をつけることで、自分にとって大きな問題から、1つ1つ問題を解決していくこともできると思います。
症状について尋ねるときには、
◎ どういう症状がいつ頃あるのか
例) 朝起き上がるときにぴりっとした痛みがある、抗がん剤治療をして3日めくらいに関節の痛みがつよくなる、からだをひねったときに手術の傷(きず)跡がひっぱられるような痛みが日に2-3度ある、抗がん剤治療の点滴のあと3-4日食欲が落ち、食事がほとんど食べられず果物とかヨーグルトしか口に入らない など
◎ その症状で困っていることはないか
例) 朝起きるときの痛みを思うと、夜寝るのがこわくて眠れない、食欲が落ちたとき、どういうものなら食べられるのか栄養不足で抗がん剤が続けられなくなるのではと心配、抗がん剤治療をしてから3日めは関節が痛くて、立っていられず、家事ができない など
など、できるだけ具体的に、状況や困っていることを伝えましょう。
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