自分の助言集をつくる
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がんは、治療が終わっても、その後定期的に通院して医師の診察を受けたり、検査を行ったりする必要があります。再発(転移も含まれます)がない状態で経過すれば、定期的な通院の間隔は徐々に延びていきます。通院期間は特に決められたものはありませんが、多くの場合、治療後5年間再発がなければ治癒したとみなされます(乳がんなど一部のがんは10年)。5年という区切りは、再発が起こるときは5年以内に起こることが多いためです。
一方、再発すれば、検査や治療などが入り頻繁な通院が必要になるかもしれません。抗がん剤治療などの薬物療法は現在、外来で行うことが増えてきています。
“通院がつらい”、“通院が大変”、“通院が続けられるか体力に自信がない”など、ふと考えてしまうことが何度もあるようでしたら、自分にとって何が負担になっているかもう少し考えてみましょう。病院が遠く時間がかかる、頻回に通院しなければならない、待ち時間が長い、抗がん剤治療で行き帰りの交通機関の混雑がつらい、先が見えないつらさ(こころのつらさ)などいろいろな理由があると思います。
その内容によって、次の行動を考えていきます。通院の時間が長く、頻回の通院であることが問題なら、患者さんの体の状態や通院の目的にもよりますが、血液検査は近医で受け、大きな検査と経過観察はこれまでの病院で受けるというように、2つの医療機関にかかれないか担当医に相談するとよいかもしれません。待ち時間が問題なら、その時間をできるだけ楽に過ごせる方法を探してみるとよいかもしれません。行き帰りの交通機関の混雑がつらいのであれば、ラッシュ時を避ける時間帯での治療が可能にならないか担当医と相談してみましょう。
こういった問題を一人ですべて解決しなければいけないということはありません。むしろ、人に話していくなかで、自分の問題がみえたり、役に立つ情報を入手できたりします。病院で担当医に相談してもよいのですが、外来では診察時間も短くなかなか言い出せないかもしれません。そういうときは、その診療科の外来担当の看護師さんに相談したり、病院の相談窓口、あるいはがん診療連携拠点病院の相談支援センターの相談員に相談してみましょう。
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