自分の助言集をつくる
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医師から説明がないようでしたら、ご自分から積極的に確認してみましょう。わからないことをわからないままにしておくことは自分自身にとってマイナスになります。ただ、なかなかタイミング良く質問できないこともあると思います。自分の知りたい情報を得るためには、要領よく具体的に質問できるように準備しておきましょう。
まず「日常生活」とありますが、これはとても幅が広いと思います。たとえば、家事をどこまでやってよいのか、○○のスポーツをやっていたが、退院後はできるのか、外出はしてよいのか、食事に制限はないのか等、自分の入院前の生活時間や行動の特徴を思い出しながら、気になっている点を箇条書きなどで書き出してみましょう。
日常生活の制限は特にないという場合もあります。よく聞くのが、「無理をしない程度に」という患者さんにとっては、あいまいな表現のものです。ただ、生活や行動に制限がない場合、自分のからだのコントロールは自分で覚え、身につけていくしかありませんから、少しあいまいな表現になってしまうのかもしれません。体力、筋力、からだのなかの臓器の力(心肺機能など)などは一人ひとり異なります。回復の時間も人によって異なります。
特に制限がない場合は、まず『八分目』を意識しましょう。家事をするにしても、最初は八分目、仕事も最初は八分目、お子さんの世話も八分目といった具合です。この八分目は、“もうちょっとがんばれそうだけど”というところで、やめておくことです。あるいは休息をとることです。からだにもこころにも、常に意識して余裕(ゆとり)をもたせておきます。そのうちに、同じ作業(行動)をしているのに、疲れにくくなったとか、早くできるようになったとか気づくことがあるでしょう。このようにして、ゆとりを持ちながら自分のペースで生活を再構築していきましょう。
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