自分の助言集をつくる
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多くのセカンドオピニオンの場合、患者さんはご自分の医療情報(病気の経過や診断、病理結果、現在までの治療、現在の病気の状態など)資料として、診療情報提供書や検査の資料を持参します。これらの書類等は、現在の担当医に書類を書いてもらったり検査の資料を出してもらうため、最初にセカンドオピニオンを受けたいと担当医に伝えるケースが多いと思います。
ただ、今回の場合は、こういった資料は持たずに、あるいは現在患者さん自身が持っている資料だけを持って、担当医に内緒でセカンドオピニオンを受けたという経過のようです。
患者さんやご家族のなかには、“セカンドオピニオンを受けたいと言ったら、先生を信頼していないみたいで言いにくい”、“怒られたらどうしよう”と思ってしまい、なかなか言い出せないという方もいらっしゃいます。
ただ、内緒にすること自体も、こころにひっかかりを残してしまうのではないでしょうか。こころにひっかかりがあると、担当医の何気ない言葉や振る舞いが、“自分が先生に内緒にしてセカンドオピニオンを受けたから、先生は自分に対してあまりよくない印象を持っているだろう”と感じてしまうことがあります。
医師と患者さんの関係も、他の様々な人間関係と同じでコミュニケーションはとても大切です。
時期は、後になってしまっても、先生にお話したことはよかったと思います。
これから、またセカンドオピニオンを受けるとしたら、そのときには、勇気をふるって最初になぜセカンドオピニオンを受けたいと思ったのかという思いを率直に担当医に伝えましょう。飾らない言葉は、きっとあなたの思いを伝えてくれるはずです。
セカンドオピニオンを受けることは、決して担当医との信頼関係を壊すことではありません。治療を受けるのはあなた自身ですから、どこでどういう治療を受けるにしても、あなた自身がその治療を十分理解して、納得して治療を受けることが大切です。
治療についてもっと知りたい、治療を選択する、そのために、納得できるまで情報を集めたいと思う気持ちは、ごく自然なものです。
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