悩み

どのような終末医療を受けたいか、ホスピス病棟に入院するとどのくらい費用がかかるのか悩んだ。
1 件の体験者の声があります。

助言

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【『緩和ケア』は様々な場所で受けられる】

体やこころなどのつらさを総合的にやわらげるケアを『緩和ケア』と呼びます。
『緩和ケア病棟』(いわゆる『ホスピス』)は、緩和ケアを専門に行う病棟です。しかし現在では、緩和ケア病棟以外にも、さまざまな場所で緩和ケアを受けることができるようになっています。例えば、緩和ケア病棟がない病院であっても、専門の『緩和ケアチーム』が活動していることがあります。なお、全国のがん診療連携拠点病院には、緩和ケアチームが必ず設置されています。
緩和ケアは、患者さんの自宅でも受けることができます。病院の『緩和ケア外来』に通院したり、『在宅緩和ケア』を行っている開業医のサポートを受けたりしながら、希望があれば最期まで自宅で過ごすことができる方も増えています。
“病気が進んだ時に、自宅で過ごすのは大変”と思われるかもしれません。しかし、年齢や病状など、一定の基準を満たせば、介護保険を使って自宅でさまざまな生活支援サービスを受けることができます。介護保険以外にも、自宅での生活を支える様々な制度やサービスがあります。これらの制度やサービスについての詳しい情報は、おかかりの病院のがん相談支援センターや医療相談室にいる相談員に話を聞いてみてください。
“緩和ケアについて、具体的な話を聞いてみたい”、“どこで受けられるか知りたい”と思った時には、担当医や看護師、相談員等にご相談ください。


 
参考になるホームページ
(1)国立がん研究センター『がん情報サービス』:緩和ケア病棟のある病院を探す
http://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/xpPalliativeSearchTop.xsp
緩和ケア病棟のある病院について、病院名から探す、地図から探すなどの検索方法で探すことができます。
また、医療機関名をクリックすると、その病院の診療案内の概要や連絡先などが掲載された基本情報があり、『緩和ケア』の項目では、緩和ケア外来、緩和ケア病棟、緩和ケアチームの設置状況、さらにそれぞれ詳細情報も掲載されています。緩和ケア病棟の詳細情報では、病棟の形式、病床数、病棟設備、入棟の受け入れ状況などの情報が掲載されています。
(2)国立がん研究センター『がん情報サービス』:病院をさがす
http://hospdb.ganjoho.jp/kyoten/
国が指定しているがん診療連携拠点病院などの施設について、がん診療の実績から探す、がんの種類から探す、専門医療職から探す、対応状況から探す、病院名から探す、地図から探すなどさまざまな検索方法で探すことができます。
また、医療機関名をクリックすると、その病院の住所や電話番号、ホームページなどの基本情報、交通案内、診療案内(がんの部位別に診療やセカンドオピニオン実施の有無、治療方法の対応状況、治療実績、臨床試験など)、がん相談支援センターの案内、、緩和ケアに関する情報(緩和ケア外来や緩和ケア病棟の設置の有無、緩和ケア相談窓口など)等の多くの情報が公開されています。
(3)国立がん研究センター『がん情報サービス』:緩和ケア
http://ganjoho.jp/public/support/relaxation/index.html
大きく分けると、『がんの療養と緩和ケア』、『家族向けの緩和ケアの情報』の2種類の情報があります。『がんの療養と緩和ケア』では、がん医療における緩和ケアとはどのようなものか、緩和ケアを受ける時期、緩和ケアを受けるにはどのようにしたらよいのか、がんの痛みと緩和ケアなどの情報があります。
(4)緩和ケア.net:緩和ケアに関するさまざまな情報
http://www.kanwacare.net/
緩和ケアに関する総論的な情報、緩和ケアの医療費に関する情報、心が楽になるコミュニケーションなどの情報が掲載されています。

 
【緩和ケア病棟の入院費用】

体やこころのつらさをやわらげることを目指して行われる総合的なケアのことを緩和ケアと言います。緩和ケア病棟は、このような緩和ケアを専門的に行う病棟のことです。

緩和ケア病棟の入院料は、1日単位で診療報酬点数が決まっている定額制です(厚生労働省から緩和ケア病棟として承認を受けた施設の場合)。
緩和ケア病棟に入院する際、1日分の入院費用の目安は、(A)1日当りの緩和ケア病棟入院料の自己負担分+(B)食事の自己負担金+ (C)差額ベッド料など(保険外費用) となります。

平成30年度の診療報酬改定で、緩和ケア病棟の入院料が変更になり、複雑になりました。これまでも、入院日数によって3区分に分かれていましたが、この区分に加え、施設の状況(施設基準)により、入院料は2種類(緩和ケア病棟入院料1か緩和ケア病棟入院料2のどちらか)に分かれるようになりました。
入院料の区分は複雑ですが、(A)<緩和ケア病棟の入院料>の部分に関しては、高額療養費制度が適用されるので、1ヶ月の自己負担額を一定の金額におさえることができます。

※高額療養費制度と所得区分の『認定証』について
70歳未満の方、70歳以上で所得区分が現役並みIか現役並みIIの方、住民税非課税世帯の方で、高額の支払いが見込まれる治療(緩和ケア病棟での治療やケアも「治療」に含まれます)を予定する場合には、事前に所得区分の『認定証』(70歳未満の方、70歳以上で所得区分が現役並みIか現役並みIIの方は限度額適用認定証、住民税非課税世帯の方は限度額適用・標準負担額減額認定証)を自分が加入している保険者(保険証に記載あり)に申請し、入手しておきましょう。

医療機関の窓口で認定証を提示することで、会計窓口での支払いが自己負担限度額までにとどめることができます。申請の際には保険証のほか、印鑑等が必要になることもあるので、あらかじめ自分が加入している保険者に電話等で確認するようにしてください。
『認定証』の申請をせずにいったん窓口で支払いをした場合も、後日保険者に申請をして払い戻しを受けることができます。

このように、緩和ケア病棟の入院料は、高額療養費制度で自己負担限度額がおさえられますが、(B)の食事代の自己負担分、(C)差額ベッド料(室料)などの保険適用外の費用等は高額療養費制度の対象にはなりません。入院を予定する病院であらかじめ概算など確認しておくようにしましょう。
なお、緩和ケア病棟の病床の半数以上は、差額ベッド料がかからない病床にする、という決まりがあります。費用負担が心配な場合には、差額ベッド料がかからない病床を利用できないかどうか、合わせて相談してみるとよいでしょう。

緩和ケアは、緩和ケア病棟に入院するほかにも、外来通院や一般病棟でのチームケア、在宅緩和医療など、さまざまな形で受けられるようになりつつあることをご存知でしょうか。患者さんの場合も、自宅や一般病棟で治療を続けながら、緩和ケアを受けるという選択肢があるかもしれません。今後の療養生活をどのように進めていきたいか、療養場所や費用負担に関する希望も含めて、担当医と相談していきましょう。

静岡がんセンターホームページの『冊子・電子書籍・動画』には、電子書籍(EPUB版)の『緩和ケアについて知りたい』を公開しています。また、国立がん研究センターがん対策情報センターの『がん情報サービス』には、全国の緩和ケア病棟のある病院の一覧があります。各施設の病床数、スタッフ構成、病棟や病室の設備、差額ベッド料等も公開されているので、イメージをつかむのに役立つかもしれません。


 
参考になるホームページ
国立がん研究センター『がん情報サービス』:緩和ケア病棟のある病院を探す
http://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/xpPalliativeSearchTop.xsp
緩和ケア病棟のある病院について、病院名から探す、地図から探すなどの検索方法で探すことができます。
また、医療機関名をクリックすると、その病院の診療案内の概要や連絡先などが掲載された基本情報があり、『緩和ケア』の項目では、緩和ケア外来、緩和ケア病棟、緩和ケアチームの設置状況、さらにそれぞれ詳細情報も掲載されています。緩和ケア病棟の詳細情報では、病棟の形式、病床数、病棟設備、入棟の受け入れ状況などの情報が掲載されています。

 
【自宅で緩和ケアを受ける場合の費用】

自宅で緩和ケアを受ける場合は、介護保険の利用の有無、医療の内容、訪問看護・介護等のサービスの利用状況などによって、費用は異なってきます。詳しくは、病院の医療ソーシャルワーカーや地域のケアマネジャーに相談してみてください。
自宅で緩和ケアを受ける場合の医療費については、病院での治療と同様に、高額療養費制度を使うことができます。なお、70歳以上の方の場合、自己負担限度額は外来扱いの金額が適用されます。


 

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●静岡がんセンター「よろず相談
●お近くのがん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター
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