• （患者本人、40代、男性、胃、2003年版)がんで死亡した身内の肉体的苦痛を見ているので耐え難い苦痛に対しては延命治療を受けるのではなく、自殺の道を選んだほうが良いのではないかと考えました。

自分の助言集をつくる EPUB形式でダウンロード　 印刷用表示

【身体的苦痛を緩和する薬や治療方法も進歩している】

身内の方のつらさをみられたことで、苦痛に対しての恐怖心を強く感じていらっしゃるのだと思います。
けれども、現在、身体的な苦痛だけではなく、精神的苦痛・社会的苦痛を含めて、がんに伴う様々な苦痛をやわらげる緩和ケアが行われています。緩和ケアは、がんを治したり、がんの進行をおさえるための治療ではありません。がんに伴って起こる様々な苦痛をやわらげる治療やケアのことです。
また、治療に伴う苦痛（副作用など）をやわらげるための薬や方法も進歩してきています。担当医や看護師をはじめ、医療スタッフは、患者さんの苦痛を少しでもやわらげる方法を一緒に考え、実行しています。

【つらさを一人で抱え込まない】

がんに伴う苦痛や負担は、医療者に、そしてご家族をはじめ周囲の人に話してかまいません。むしろ、話すことで、あなたの苦痛を一緒に考え、あなたが生きるのを支えることができます。ご家族は、あなたと苦しさを分かち、あなたがご家族とともに生きることを望まれていると思います。

(1)日本ホスピス緩和ケア協会 https://www.hpcj.org/index.html サイドメニューに、『ホスピス緩和ケアをご利用の方に向けた情報』があり、『ホスピス緩和ケアQ&A』（ホスピス緩和ケアに関することをQ&Aで情報提供しています）、『ホスピスってなあに？』（冊子PDF版）などホスピス緩和ケアに関する情報や、ホスピス緩和ケアの解説やホスピス緩和ケアを受けられる医療機関一覧（ホスピス緩和ケア病棟、緩和ケアチーム、在宅ホスピス緩和ケア）の情報があります。 (2)国立がん研究センター『がん情報サービス』：相談先・病院を探す https://hospdb.ganjoho.jp/ https://ganjoho.jp/public/index.html がん情報サービスの[相談先・病院を探す]では、全国のがん診療連携拠点病院や小児がん拠点病院、希少がん情報公開専門病院等の一覧が掲載されていて、さまざまな条件で検索できます。 (3)緩和ケア.net https://www.kanwacare.net/ 緩和ケアに関する総論的な情報、痛みや痛み以外の症状、緩和ケアの医療費に関する情報、こころの変化やつらさへの対処法などの情報が掲載されています。