「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの
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悩み
定期的な検査を受けているが、検査日が近づいた時から結果を聞くまで、不安と恐怖が続く。
8 件の体験者の声があります。
- (患者本人、40代、女性、子宮、2003年版)過去のことと割り切ろうとしているが、3ヶ月に1度の検診のたびに、再発・転移の恐怖が胸をよぎる。闘うことはまだできそうにない。
- (患者本人、30代、男性、その他のがん、2003年版)現在は3ヶ月に1度の定期的な採血、X線の検査を受けているが、検査日が近づいたりその一週間後の結果報告をドクターから受ける際、「裁判所に出頭し、死刑宣告をされる囚人」のような思いで大変不安になる。
- (患者本人、30代、女性、乳房、2003年版)術後の抜糸のとき、ついでにと思って受けた子宮がん検診で経過観察と言われ、とてもショックだった。ことごとくがんになりやすい体質なのだろうかと落ち込み、次回の検診まで爆弾でも抱えているような毎日である。
- (患者本人、60代、男性、大腸、2003年版)定期的な検査、採血等の日時が近づいてくると何となく落ち着かない。検査時から結果診察までの時間が不安で不安でたまらない。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)やはり、再発、転移が一番の悩み。検査し結果が出るまでの間落ち着かない。乳がんは再発したら、まず助からないと自分で判断している。どういう経過で死ぬのだろうと考えるとつらい。時にはそのことをぶつけたいが、そういう話をされた相手は嫌だろうと思うと話せない。
- (患者本人、60代、男性、白血病、2003年版)今現在でも自分の病気が分からず、またいつ再発するか分からないので、診察日の2、3日前になると気持ちがナーバスになり、ピリピリした状態になる。
- (患者本人、60代、男性、食道、2003年版)定期検査のたびにドキドキしている。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)服用中のホルモン剤のせいで汗をひどくかく時がよくある。太った。再発するか。もししたらどのような治療になるのかなど。検査のたびに結果を聞くまで心配する。
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【検査結果を聞くまでの過ごし方】
実際に医師から話を聞くまで、検査の結果については、つい悪い方へ、悪い方へと考えてしまいがちです。検査結果に対する不安は、実際に結果がわかるまで、完全に取り去ることは困難です。
経過観察中の方のなかには、「次の検査が近くなれば、また検査と結果が気になる、ということの繰り返しで、気持ちが晴れない」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
対策の一つは、“悩んでいても、検査の結果は変わらない”と割り切ってしまうことです。結果が出るまで、できるだけ気分転換をしたり、仕事や趣味に没頭したりして、検査のことは考えないようにしましょう。
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