自分の助言集をつくる
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医師は検査の説明のとき、検査の内容、患者さんの体の負担、検査前・中に協力してほしいこと、危険性や可能性として考えられる合併症などを伝えます。最近では、患者さんやご家族に向けた分かりやすい説明文書を活用している病院も増えています。
次のことを確認してみましょう。
○どういうことをするのか、具体的な内容(いつ、どこで、だれが、何を、どのぐらいの時間)
○検査前・中に守ること、注意点は(例えば、飲食や排泄)
○検査の危険性や合併症は
○何のためにするのか、その検査で何が分かるのか
○これまでの検査や他の検査と比べて、勧められる点は
○いつ頃、結果がでるか
治療決定までに、いろいろな検査を受けます。ひとつの検査結果だけでは判断が難しく、医師は複数の検査結果を総合的にみて、診断します。
以下は、どの部位にも共通するようにまとめた一般的な流れと項目です。治療の決定をするにあたって、これらの情報が重要となるのです。
ただし、必要な検査項目や検査の順は、がんの部位そして1人ひとりの状況によって異なります。
受けた、あるいはこれから受ける検査が、診察・検査の全体の過程からみて、どこにあたるか整理してみてください。
◎がんかどうか診断するための診察・検査
○医師が尋ね観察し、手で触って行う診察: 問診、視診、触診など
○血液検査: 腫瘍マーカーなど
○画像による検査: レントゲン、超音波、内視鏡、CT、MRIなど
○細胞・組織をとる検査: 細胞診、生検など
◎がんの広がりを調べる検査
○画像による検査: CT、MRI、骨シンチグラフィー、PET検査など
診断のための検査は、その方の病気がどういう種類のものか、どの程度のすすみ具合か、どういう治療を行うのがよいかなどを決めていく大切なものです。時間はかかるかもしれませんが、きちんと診断をつけること、また全身の状態をみて治療方針を決めていくことは、とても大切な過程です。
不安感が強い時には、ご家族や親しい人に気持ちを聞いてもらったりしましょう。
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