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MRIやCTで撮影する際には、体や病気の状態に関してより詳しく、正確な情報を得るために、造影剤という薬剤を使うことがあります。MRIは磁気、CTはエックス線を使う検査なので、それぞれ別種の造影剤を使います。
造影剤は、撮影に先だって、静脈から体内に注射します。その際、温かさや熱さを感じることがありますが、通常は一時的なもので、次第に薄れてきます。
以前の造影剤は、アレルギーを含め、様々な副作用が出るものでした。しかし、薬剤の改良が進み、現在主に使われている造影剤については、副作用が起きる可能性は非常に低くなっています。ただ、体質や体の状況によっては、深刻な副作用が出る可能性が全く無いわけではありません。このような場合に備えて、診察室に救急カートが設置されています。検査中は、カメラやマイクなどで患者さんの状態を把握しており、副作用が出た場合も迅速に対応できます。
造影剤を使う検査の前には、必ず検査内容の説明があり、過去に造影剤の副作用を経験したことがあるかどうか、ぜんそくなどのアレルギー体質かどうか、心臓病や腎臓病の既往があるかどうか、といったことについて、問診があります。気になることがあれば、きちんと伝えるようにしてください。
もし造影剤による副作用が現れやすいと考えられた場合、副作用の危険性と、造影剤を使うことによって得られる情報の価値を総合的に判断して、方針を決めることになります。
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