「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

悩み

高齢であるため手術を中止すると診断され絶句してしまったが諦めるほかなかった。
1 件の体験者の声があります。

助言

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【治療方法について個別に検討します】

手術を安全に行うため、事前に、心臓や肺、肝臓、腎臓などの機能を検査します。一般に、高齢になれば、諸機能の低下がみられ、身体の予備力が十分でなくなりますが、個人差がかなりあります。90歳を超えても手術を受ける方がいらっしゃるのは、全身状態に問題がないと判断されたからです。
手術の内容も、数時間から半日以上かかるものまで幅広くあり、身体に与える負担の大きさが違ってきます。
医師は、治療(手術)の効果と体に与える負担のどちらが大きいかを考えて、治療を提案します。
患者さん自身とご家族の同意のうえで治療を決定することは、言うまでもなく大切ですから、治療の長所と短所に関する説明を納得がいくまで受けることをお勧めします。


 
【治療の利点と欠点】

治療の選択を検討するときには、その治療の利点(その人自身にとって、あるいは病気をコントロールする点で良いこと)だけではなく、欠点(副作用、危険性、合併症の可能性、生活への影響のことなども含めて、その人自身にとって良くないこと)も含めて考える必要があります。
この利点、欠点というのは、“自分自身にとって”ということなので、たとえば『生活の質』という側面を考えたときは、その人自身がどういう生活を望んでいるかによって、総合的な利点・欠点が変わることもあります。
また、治療は、どんながんの、どんな時期でも効果があるわけではありません。書籍、テレビ、インターネットなどで“治療効果が高い”“体の負担が軽い”と紹介された治療であっても、あなたの体や病気の状態によっては適していない場合もあるのです。
大事なのは、いろいろな側面から考え、検討して、実際に治療を受ける自分自身で決めることだと思います。


 

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