「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

悩み

手術までの日数がとても長く感じられつらかった。
15 件の体験者の声があります。

助言

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【入院を待っている間にも治療に向かってのスケジュールは進んでいる】

入院前には、治療に向けて自分に行えることが見えず、またがんと診断されながら、まだ治療を受けていない現在の状態への不安もあります。

ただ、入院までの期間には、治療の前段階として治療のために必要な全身状態の検査などを進めていきます。ですから、入院を待っている間は何もしていないというわけではなく、治療に向けてのスケジュールはその間も進められています。
以前は、こういった検査もすべて入院してから行われていましたが、現在は入院期間が短縮され、入院は治療直前となることが多くなりました。こういった検査は、手術をより的確に安全に行うために必要で大切な検査です。
一部の例外を除いて、多くのがんは長い年月をかけて成長し、1、2か月で急激に大きくなることは少ないと考えられています。


 
【患者さんは一人ではありません】

入院待ちの間、不安が全くなくなるというのは難しいかもしれませんが、入院待ちの間であっても、患者さんは今かかっている病院、そして担当医は患者さんに、関わっているのですから、何かあってもすぐに対応できます。待っている期間はつらいかもしれませんが、一人ではありません。


 
【治療入院の前の目標設定】

また、この時期、あなた自身ができることがあるはずです。それは、人によっては、治療に向けて体調を整え、こころもからだも最善の状態で治療を受けることができるようにすることだったり(栄養をできるだけバランスよくとることや十分睡眠をとること)、自分が入院している間の仕事や家事の調整をする時間だったり、病気や治療について理解する時間だったり、さまざまだと思います。自分なりの具体的にこの時期に可能な目標(自分がいない間の家事をお願いする人が物の置き場所などすぐわかるように整理する・・・といったことでもいいのです。目標に大きい、小さいはありません)を決めてみること、それを達成するために行動してみましょう。


 

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