「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

悩み

薬の副作用が時々出るので薬を止めたいが、担当医は「服用してみてください」と言うので止めるわけにはいかずどうしたら良いのか悩んでいる。
1 件の体験者の声があります。

助言

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【症状を人に伝える】

症状について尋ねるときには、

◎ どういう症状がいつ頃あるのか
例) 朝起き上がるときにぴりっとした痛みがある、抗がん剤治療をして3日めくらいに関節の痛みがつよくなる、からだをひねったときに手術の傷(きず)跡がひっぱられるような痛みが日に2-3度ある、抗がん剤治療の点滴のあと3-4日食欲が落ち、食事がほとんど食べられず果物とかヨーグルトしか口に入らない など
◎ その症状で困っていることはないか
例) 朝起きるときの痛みを思うと、夜寝るのがこわくて眠れない、食欲が落ちたとき、どういうものなら食べられるのか栄養不足で抗がん剤が続けられなくなるのではと心配、抗がん剤治療をしてから3日めは関節が痛くて、立っていられず、家事ができない など

など、できるだけ具体的に、状況や困っていることを伝えましょう。


 
【薬のことを知り、体の変化を伝える】

薬が体内に入ると様々な作用が起こります。多くの薬は、作用が1つではなく、治療目的にあう効果と、それ以外の副作用があります。
薬の量や使い方、患者さんの個人差によって、効果・副作用のあらわれ方は異なってきます。つまり、同じ薬を使っていても、副作用の程度は患者さんによって異なります。

薬の具体的な副作用と、その対処法を知ることは、不安の軽減につながると思います。
使用している薬のことを知るには、担当医や薬剤師に相談するほか、製薬会社が患者さん向けに発行しているそれぞれの薬の手引きを読んでみるという方法があります。このような冊子には、薬の飲み方や、主な副作用症状、副作用があらわれる時期の目安、注意事項などが書かれています。入手については、担当医または薬剤師にお尋ねください。

担当医は、その患者さんにとって、安全で、効果があるかということを第一に考えます。
患者さんは、体の変化を適切にとらえ、担当医に伝えて下さい。薬の副作用を最小にするには、患者さんからの情報が欠かせません。
薬や治療について不明な点があれば、担当医にご質問ください。


 

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【がん相談支援センター】
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