「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

悩み

高齢なので進行は遅いと思い、手術に身体が耐えられるか、手術後の回復を考えると手術をすべきかどうか悩んだ。
5 件の体験者の声があります。

助言

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【治療方法について個別に検討します】

手術を安全に行うため、事前に、心臓や肺、肝臓、腎臓などの機能を検査します。一般に、高齢になれば、諸機能の低下がみられ、身体の予備力が十分でなくなりますが、個人差がかなりあります。90歳を超えても手術を受ける方がいらっしゃるのは、全身状態に問題がないと判断されたからです。
手術の内容も、数時間から半日以上かかるものまで幅広くあり、身体に与える負担の大きさが違ってきます。
医師は、治療(手術)の効果と体に与える負担のどちらが大きいかを考えて、治療を提案します。
患者さん自身とご家族の同意のうえで治療を決定することは、言うまでもなく大切ですから、治療の長所と短所に関する説明を納得がいくまで受けることをお勧めします。


 
【手術後の回復を促すために】

手術後、運動機能の回復を促すため、早期から、リハビリテーションを開始します。リハビリテーションのはじめは動かすと痛いこともありますが、元の生活に近づくことを目標に、手術の状況や体の回復に合わせて行います。
入院中のリハビリテーションは、医師、理学療法士や看護師の指導のもと、簡単な動作から行いますが、身の回りの動作もリハビリテーションになります。
状況をみながらリハビリテーションの難易度を上げていきますが、退院後も機能の向上、維持のために、リハビリテーションを続けることが大切です。
リハビリテーションが順調に進まない、痛みが強いなどの悩みをお持ちだった患者さんのなかには、「今思えば、焦らなくても大丈夫だった。進み具合は人それぞれ」と話される方もいます。


 

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