自分の助言集をつくる
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個室には、自分の時間や場所が確保しやすいといった利点があります。自分のペースを大事にしたい、家族とゆっくり関わりたいと希望する患者さんには適しているでしょう。ただ、患者さんのなかには、個室の方が落ち着くからと希望して入ったけれども、気が紛れず、がんのことばかり考えて、不安が強くなり、つらかったという場合があります。個室だと、静かな環境が孤独感を強めてしまうということもあるようです。また個室の欠点としては、差額ベッド代という経済的な負担があります。
聴覚障害がある方は、大部屋で複数の人との会話が負担に感じることがあるかもしれません。相手やそのときの状況によってはコミュニケーションがスムーズにいかず、度々聞き返したり、筆談が必要になることもあると思います。入院という環境の変化や治療による身体的、精神的負担をできるだけ軽減して、入院生活が送れるように、担当医や看護師が支援します。個室、大部屋どちらにも利点と欠点がありますので、ご自分の希望にあった部屋を選択してください。
保険医療の範囲では、5人以上の大部屋を利用するのが通常です。個室や2~4人部屋の場合、差額ベッド代が設定されている場合があります。差額ベッドは正確には『特別療養環境室』と呼ばれ、静かな環境や設備の整った病室(療養環境)で医療を受けたい場合に、保険適用外の費用を別に支払って利用するベッドです。差額ベッド代は、病院によって金額が異なるので、入院された際には、差額ベッド代をあらかじめ確認されておいた方がよいと思います。
また、何人部屋があるのか、その場合は差額ベッド代がかかるのかなど事前に確認することも可能です。
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