自分の助言集をつくる
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がん専門病院や大学病院などの大きな病院は、患者さんの数も多く、入院待機期間が長くなりがちです。がんと診断されたのに、治療を『待つ』というのは大変つらいことだと思います。
けれども、入院待ちの間であっても、患者さんは一人ではありません。困ったこと、つらいこと、悩んでいることがあれば、担当医や看護師、相談窓口などで相談してみましょう。
また、ご家族もあなたを見守っているはずです。不安な気持ちを無理に抑えつけようとはせず、つらい時はつらいと、あなたの気持ちを周囲に話してみましょう。
そして、次に書いてあるように、『何もしないでただ待つ時間』ではなく、自分なりに具体的な目標を設定してみましょう。ご家族に一緒に考えてもらい、一緒に行えることでもよいと思います。
入院前のこの期間、あなた自身にもできることがあります。
○ 治療に向けて体調を整える
○ 入院している間の仕事や家事の調整をする
○ 病気や治療について理解する など
目標に大きい、小さいはありません。自分なりの具体的な目標を決めて、達成するために行動してみましょう。
たとえば、体調管理の具体的な目標としては、睡眠を十分にとる、栄養のバランスを考えて食事を摂る、体力維持のために毎日ウォーキングをするといったことが挙げられます。
近年、治療後早期から活動を再開する重要性については、かなり知られるようになりました。一方、診断時や治療前の活動については、制限がないにもかかわらず、心理的に、控える患者さんが多いという研究報告もあります。
入院中はどうしても活動量が低下しがちです。活動量が少ない状態が入院前から長く続くと、筋力の低下などの悪影響が生じやすくなると考えられるので、これまでの運動習慣を維持するように心がけましょう。運動の習慣がない方も、気分転換を兼ねて、からだを動かすとよいと思います。
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